今日から始めよう!「健康経営」実践アドバイス vol.3 ~健康経営を実施する準備

1.健康経営を実施する手順を確認しよう

健康経営を実施しようと思っても、なにから手を付けたらいいかわからない方も多いと思います。そこで今回は、健康経営を実施する準備をご紹介します。

◆明確な理念や方針を固める
◆体制づくりをする
◆必要に応じて研修を行う
◆トップによる健康宣言

この順番は前後しても構いません。
多くの企業が頭を悩ませるのが、トップによる健康宣言です。健康経営の効果や経営スタンスの違いから、なかなか健康宣言をしてくれないトップが多いのが現状です。
私も立場上、さまざまな企業の社長さんと話をする機会がありますが、健康経営を誤解している人が意外に多いと感じます。

そもそも会社はお客様からいただいた仕事をこなし対価を得るもの。従業員を健康にすることが会社の第1目的ではない、とおっしゃる方もいらっしゃいます。たしかに、時間外労働を少なくすることでお客様への納品が遅れたら本末転倒です。
ここを履き違えてしまうと、「健康経営で時間外労働を○時間以内にしなければいけない。何が何でも定時で帰りなさい!」という過激な中間管理職の方も出てきてしまうのです。

こういった偏った例を捉えて「だからうちは健康経営はやらない」というのは、私は少し違うと思っています。要は、「忙しいときは仕事をがんばる」「業務が落ち着いている時期は早帰りする」など、バランスをとっていくことが大切です。私も経営者ですから、やる気があってドンドン働きたいと言ってくれる従業員にはそうしてほしいと思っています。気力、体力ともに充実している従業員には、それができる仕組みを整えていくことが大切だと考えています。従業員が健康になれば業績はきっとよくなりますし、逆に放ったらかしにしておくと長期離脱する可能性が高まります。

先ほどのような1事例をとって健康経営を渋っているトップがいらっしゃることは、よく知っています。そのようなトップを説得する第3者の意見や他社の事例が有効だと思います。健康経営の全体像を見て理解できる機会として、経営者向けの健康経営セミナーに行ってもらうのもいいでしょう。部下から言われるより、第3者からのアドバイスがあるとうまくいくケースも多いです。ぜひ私にご相談ください!

熊倉が健康経営コンサルティングを行った企業インタビューはこちら!

2.メリハリのある健康経営をイメージしよう

先ほども申し上げましたが、繁忙期は仕事に集中し、落ち着いている時期は定時に帰るなど、メリハリのある健康経営をイメージしていくことが大切です。部署によって仕事の波に違いがある場合は、会社単位ではなく部署単位で計画を立てるのも効率的です。

しかし、従業員の時間外労働が恒常的に月50時間を超えていたり、人手不足でどうにも時間外労働を減らすことができなかったりする場合もあるでしょう。その場合、2つ考え方があります。
時間外労働とひとくちに言っても、本人がやりがいを持ってやっているのであればOKということ。強制ではなく充実感や達成感を持ってやっている場合は、会社がとやかく言うことではないというパターンです。
しかし、仕事がまったく終わらずやむなく時間外労働をさせられているといった場合は、もう鬱まっしぐら。過労死まっしぐらです。

このように時間外労働にやりがいを持って前向きにこなす従業員がいることをリスクと捉えるのが、健康経営の考え方。リスクと捉えてヘッジしたいなら、いますぐ健康経営に取り組んだほうがいいのです。
逆に、それはリスクではなく突発事故だと考える経営スタンスもあるでしょう。しかし、従業員が倒れたときに入れ替えればいいという考え方は、働く側から見れば明らかなブラック企業です。

人手が少なく時間外労働も恒常化している会社で、「健康経営なんてやっている暇がない!」という経営者が、どちらのスタンスを取るかというのがポイントになります。
悩んでいる経営者の方、トップをどう説得するか考えあぐねている人事の方、ぜひ一度私にご相談ください。

次回は、いよいよ健康経営の実践についてお話します。お楽しみに!

<企業データ>

会社名:株式会社 セルメスタ
事業内容:1.一般用医薬品、救急医薬品セット、介護用品、防災用品、健康食品の販売
2.郵送検診事業の受託
3.郵送検診キットの販売
4.インターネットを利用した各種情報提供サービス及び販売
5.医療費抑制事業
6.不動産管理事務の受託
所在地:〒130-8671 東京都墨田区石原4丁目25番12号
資本金:9,900万円