健康経営施策にファスティングを取り入れるという選択(株式会社ファイブグループ)

健康経営施策にファスティングを取り入れるという選択(株式会社ファイブグループ)

飲食店を運営している株式会社ファイブグループは、自社の健康施策にファスティングを取り入れています。総務部 課長の岩永 敏幸さんにファスティングを取り入れるメリットなどを伺いました。インタビュアー:株式会社セルメスタ 代表 熊倉 利和


株式会社ファイブグループは、健康イベントの一貫としてファスティングを取り入れており、セルメスタ代表の熊倉がその指導にあたっています。

熊倉は、自らの健康管理の一環として、年に4回のファスティングを実施しています。その傍ら、分子整合医学美容食育協会のプロフェッショナル・ファスティングマイスターとして、主に企業経営者のファスティングをサポートしています。

今回は、自社の健康イベントにファスティングを取り入れた経緯やメリットなどを、株式会社ファイブグループ 総務部 課長の岩永 敏幸さん(以下、岩永さん)にお伺いしました。

1.ファイブグループの健康イベント「ファイザップ」とは?

─ 御社の健康イベント「ファイザップ」にファスティングを取り入れていただきました。みなさんしっかり結果にコミットされていましたね。

岩永さん:初めての試みでしたが、熊倉さんのご指導もあり無事遂行できました。ありがとうございました。

─ こちらこそありがとうございます。それでは最初に、ファイザップについて教えていただけますか。

岩永さん:ファイザップとは、ダイエット企画を通して自主的に目標数値を掲げ、どんなやり方でもいいからコミットすることを習慣化することが目的の健康イベントです。発案者は社長です。

─ 1年に何度かやっているのですか?

岩永さん:開催は毎年1回で、2月か3月に行っています。今年で3回目です。

─ 参加者はどのくらいいらっしゃいますか?

岩永さん:30人くらいです。年々徐々に増えてきていますね。

2.無理なダイエットから脱するためにファスティングを選択

─ どんなやり方でもいいから目標を達成する、というと、一見「気合」と「根性」といったようなイベントでもありますね。なぜファスティングを取り入れようと思ったのでしょう?

岩永さん:おっしゃるとおり、なかには気合と根性で乗り切る従業員もいます(笑)。ファイザップの期間だけ極端に食事を制限したり、運動をしまくったり、毎日サウナに入って水分だけ絞ったり……など。目標数値を掲げてそれにコミットすることは大切ですが、このような無理なダイエットは健康によくないのではと思いました。ファイザップの期間が終わって体重測定した後すぐに以前の生活に戻り、リバウンドしてしまうことも。そのような背景があり、専門的な意見を取り入れながら食生活やライフスタイルから見直したほうがいいのではと考え、ファスティングを取り入れました。ファスティングにはデトックス効果もあると伺ったので、心身ともにリフレッシュすることも期待できます。

3.ファスティングを取り入れた感想・メリット

─ 実際ファイザップにファスティングを取り入れてみて、いかがでしたか?

岩永さん:実は、私自身もファスティングをやってみました。腸の状態がどれだけ体に影響するかということや、良質な睡眠にもつながることがわかり、思い切ってチャレンジしてみてよかったです。こういった健康に関する新しい発見ができるということが、健康経営を推進する企業として大切だと思いました。ファイザップでファスティングをした従業員たちも、みな口をそろえて「いい体験をした」と言っています。机上の空論ではなく、実際にトライして実感できたことが大きいですね。ゆくゆくは社内のコミュニケーションツールのひとつとしてファスティングを活用できるのではと考えています。「ファスティングやってみたけど、よかったよ」という会話でチャレンジする人が増え、より一層の健康増進につながればいいですね。

─ 第三者が啓蒙しても、いまいち響かない場合もあります。しかし、社内で実際に体験した人の言葉は響きやすいですからね。

岩永さん:ファスティングはダイエットもデトックスもできて、体にいいとはわかっていても、なかなかひとりでチャレンジするのは難しいものです。そこを会社が後押ししてきっかけをつくることができた、という意味でもよかったですね。

─ 当初のファイザップは、我流でもいいからとにかく結果にコミットするためのプロセスを学ぶ目的もあったと思います。そこにファスティングを取り入れたことで、リバウンドしにくく安全に健康を手に入れられるという、新しい意味が加わったという印象を受けます。

岩永さん:まさしく、その通りです。

ファイザップのファスティングで使用した酵素ドリンク

4.ファイザップの今後の展開について

─ 今後、ファイザップはどのような展開を考えていますか?

岩永さん:まずは、参加者をもっと増やしていきたい。自分もファスティングをやってみていい体験だと実感できたので、もっと多くの従業員に体験してもらいたいです。それが健康経営につながり、会社の将来的な利益にもつながると思いますし。会社がどんどん成長していけば、「ここで働いていてよかった」「働き続けたい」「楽しい」と感じ、仕事への意欲もわいてくるでしょう。そのきっかけのひとつを、ファイザップにしたいです。そのため、今回ファイザップでファスティングにチャレンジした従業員たちの啓蒙にも期待しています。まずは、その効果的なフィードバックの方法を考えていこうと思っています。

今回、ファスティングに挑戦した3名

─ 今までのファイザップは気合と根性でしたが、ファスティングに参加したみなさんは楽しんで結果にコミットしていらっしゃいましたからね。御社自体が健康経営を楽しみながら利益につなげようとされているため、健康イベントにファスティングを取り入れるという選択が合っていたと感じます。

岩永さん:実は私、入社してから健康を習慣化しようと思い、週末に5~10km走るようになりまして。はじめの頃は特に目的はなかったのですが、最近は自分のためになっていると思えるようになりました。もちろん仕事にもいい影響が出ているように思いますし、周りの従業員にもいい影響を与えられているのではないかと思います。このように自分発信でいい影響を与えられているということも、この会社で働く充実感につながっています。それはファスティングでも言えるのではないでしょうか。食生活を見直すことができ、周りの人にも興味をもってもらえる。とても充実感が得られると思います。

─ 身をもって効果を実感し、目に見えて成果がわかりますからね。

岩永さん:その経験が、仕事にも生活にも活かせるのではないかと考えています。

─ そういったことを会社がサポートできるという意味でも、とてもいいイベントですね。御社で導入していただいている健康ポータルサイト「健やか」では、医薬品など健康をサポートするさまざまな商品を扱っており、今回ファスティングで使用した酵素ドリンクも従業員だけの特別価格でご購入いただけます。ぜひそれを活用して定期的にファスティングを続けていただけると、プロフェッショナル・ファスティングマイスターとしてもうれしい限りです。これからも、従業員のみなさんの健康増進をお祈りしています。本日はありがとうございました。

<企業データ>

会社名:株式会社ファイブグループ
事業内容:飲食事業(居酒屋・ダイニング等)の経営・企画・運営店舗プロデュース事業
所在地:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-5-10 いちご吉祥寺ビル 7F
資本金:10,000,000円
従業員数:2,261人(正社員304名・アルバイト1,957名)※グループ直結

会社名:株式会社 セルメスタ
事業内容:1.一般用医薬品、救急医薬品セット、介護用品、防災用品、健康食品の販売
     2.郵送検診事業の受託
     3.郵送検診キットの販売
     4.インターネットを利用した各種情報提供サービス及び販売
     5.医療費抑制事業
     6.不動産管理事務の受託
所在地:〒130-8671 東京都墨田区石原4丁目25番12号
資本金:9,900万円

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