健康経営 中小企業の事例:株式会社セルメスタ(ウォーキング大会編)

健康経営 中小企業の事例:株式会社セルメスタ(ウォーキング大会編)

健康経営優良法人2018(中小規模法人部門)に認定された株式会社セルメスタの皆さん(佐藤琢也さん、柏倉和美さん、進藤高光さん、並木一徳さん)に、社内で取り組む「ウォーキング大会」についてのお話を伺いました。 インタビュアー:アスマン株式会社 代表・藤澤市郎さん(写真中央)


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1. ウォーキング大会とは

- ウォーキング大会に取り組んだそうですが、具体的にはどのようなイベントでしょうか?

進藤 高光さん(以下、進藤さん):弊社の健康経営推進に際して、少しでもハードルが低く取り入れやすいことから取り組んでいきたいと考えていく中で、加入している東京薬業健康保険組合が主催しているWebウォーキング大会というものを活用しようということになりました。これは東京薬業健保が用意しているWEBサイトに、2か月の間毎日歩いた歩数を記録していくというものです。初級コースは2か月間で30万歩(1日あたり目標歩数約5000歩)、上級コースは90万歩(1日あたり目標歩数約15000歩)、といったようにいくつかのコース設定があり、その目標を達成するとQUOカードがもらえるというイベントです。私たち健康経営推進プロジェクトメンバーは、社員に向けてこの大会への参加奨励を行いました。

東京薬業健康保険組合HPより

- 外部の企画を上手に利用するということですね。

佐藤 琢也さん(以下、佐藤さん):はい、しかしただ相乗りするだけでなく、健保からきている案内の他にプロジェクトメンバーで独自に広報誌を作成して社員に配ったり、直接声掛けをしたりと、プラスアルファの取り組みをしました。

進藤さん:また、会社として参加を奨励するということで、弊社独自のウォーキング大会への参加賞として、参加を表明した方の中で希望する方には歩数計を無償で提供しました。弊社のメイン事業は医薬品や健康機器の販売ですから、歩数計は主力商品のひとつなので会社の特徴を活かすことが出来ました。

- 御社ならではの特典をつけて社員のモチベーション向上を図ったのですね。今までのイベントの実施回数、参加人数はどのくらいでしょうか?

並木 一徳さん(以下、並木さん):これまでに大会自体は3回実施しています。平成30年の4月からは東京薬業健保の大会の実施方法が変わり、それまでは9~11月頃の間で2か月間だけ取り組むというものだったのが、今年からは通年で記録ページが開設されていて、いつでも歩数の記録ができるスタイルに変わりました。弊社の参加人数は例年10~20名ほどで、全従業員の約3分の1にあたる人が参加しています。

2.体験者の声

- それでは、このイベントに参加しようと思ったきっかけを教えてください。

柏倉 和美さん(以下、柏倉さん):はじめは、健康経営推進プロジェクトメンバーが積極的に推奨されていたので、協力できたらという思いで参加しました。また、社内ではダイエットウィークやマインドフルネスなど様々な健康に関するイベントがありますが、歩かない日はないので、私にとってはウォーキングが一番取り組みやすいと思いました。そして1日に自分がどれくらい歩いているか知りたかったということも参加した理由の一つです。

- 同じ会社の仲間が積極的に奨励しているので協力したいというのは素敵なきっかけですね。実際に参加されてみてご自身の歩数は把握できましたか?

柏倉さん:はい、私は平均すると平日は1日8000~9000歩くらいで、意識した日は15000歩くらいになることが分かりました。通勤だけで8000~9000歩くらいになります。土日はどうしても歩数が減ってしまうので、自転車を使わずに徒歩でスーパーに行くようになりました。ウォーキング大会に参加したことで『歩くようにしよう』という意識が芽生えました。

- ウォーキング大会への参加がきっかけで健康志向になったのですね。しかし2ヶ月間となると、モチベーションを維持することが大変ではないですか?

柏倉さん:歩数を記録するページの機能にライバル登録というものがあるので、同じ部署のメンバー同士でお互いにライバル登録をして、数名で歩数を競い合っています。負けず嫌いなので、このおかげで楽しく頑張れています。また、記録した歩数に応じて日本地図が描かれていくので、自分がどこまで進んだのか確認できることも楽しみになっています。

- ライバル登録ですか。面白い機能ですね。参加のバーも低くて楽しく進められる上に社員同士のコミュニケーションにもなり、まさに一石二鳥ですね。ウォーキング大会に参加したことで、ご自身の身体に変化はありますか?

柏倉さん:実は私は元々体を動かすことが好きでテニスをずっとやっています。正直に申し上げてウォーキングをしただけで体重が減ったとか、ずば抜けてどこかが健康になったということはありません。しかしこのウォーキング大会に参加したことで先ほどお話ししたように歩こうという意識が強くなりました。また、ウォーキングがきっかけでジョギングやマラソンに興味を持ち始めた人が社内には何人かいますし、私自身も実は夜通しウォーキングや、100キロウォーキングといったイベントに参加してみたいなという気持ちになっています。このウォーキング大会がきっかけで、会社全体に誘い合って運動をしようという空気が出てきたことを感じています。

3.今後の展開について

- 外部のイベントをうまく活用したことで、社内に健康志向が広がっていることが分かりました。最後に、今後の展開についてお聞かせください。

柏倉さん:個人的な希望としては、社内だけのウォーキング大会があったら参加してみたいですね。部署対抗で、賞品などがあったりすると楽しみながらコミュニケーションも取れますし、全体を巻き込んで運動習慣を定着させていけるのではないかと思います。

- 前向きなご提案でいいですね。プロジェクトメンバーの方々はいかがですか?

佐藤さん:私もウォーキング大会に参加するようになって、土日に全然歩いていないことに気付き、毎日歩数計をポケットに入れて意識的に歩くようになりました。とてもいいきっかけになったので周りにもっと伝えていきたいですね。

並木さん:弊社のダイエットウィークやマインドフルネスなどに比べて、ウォーキング大会は社員の参加率が一番高いです。他のプログラムには参加していない社員でもこれには参加している人も多いので、これがきっかけで社内に運動習慣や健康志向が広がっていったらいいなと思います。健保の記録ページに一年中歩数の入力ができるようになったので、日々歩くという意識をより持っていただきたいですし、大会期間中はライバル登録などで競い合って盛り上がってもらえたら嬉しいですね。1から自分たちでイベントを企画するのは大変ですが、このウォーキング大会のように健保が主催しているイベントなどをもっと活用していきたいと思います。個人的には運動系の企画を増やしていきたいですね。

進藤さん:健保などの外部のイベントに弊社独自のオリジナリティを追加することで、従業員にとって、このようなイベントをより身近に感じてくれればと思います。また、プロジェクトとしては現在健康情報を発信しながら、同時に耳寄りな情報をお寄せくださいと呼びかけもしています。我々が窓口になり、アンテナを立てていろいろな健康に関する情報を集め、それを広く発信していきたいと思っています。

- 仲間と一緒にやる、一人一人が主体的に取り組む、ということが楽しく運動習慣を身に付ける上でとても大切なことかもしれませんね。ますますの御社の健康経営の推進を期待しております。本日はありがとうございました。

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<企業データ>

会社名:株式会社 セルメスタ(Selmesta CO.,LTD.)
事業内容:1.一般用医薬品、救急医薬品セット、介護用品、防災用品、健康食品の販売
     2.郵送検診事業の受託
     3.郵送検診キットの販売
     4.インターネットを利用した各種情報提供サービス及び販売
     5.医療費抑制事業
     6.不動産管理事務の受託
所在地:〒130-8671 東京都墨田区石原4丁目25番12号
資本金:9,900万円
従業員数:約60名

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<企業データ>

会社名:アスマン株式会社 代表 藤澤市郎
プロフィール:経営コンサルタント/健康管理士/ファスティングマイスター/足利5S学校正会員
政府系金融機関出身。人材育成の視点から企業の3つの健康~1.社員の健康(食事、生活習慣)、2.現場の健康(5S、カイゼン)、3.組織の健康(感謝と改革の風土つくり)~を独自の手法でサポートしている。
所在地:〒103-0027 東京都中央区日本橋3-2-14日本橋KNビル ウィズスクエア内

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