【開催報告】第一回『働き方・生き方フェス』、新たな歴史の幕が開いた!

【開催報告】第一回『働き方・生き方フェス』、新たな歴史の幕が開いた!

2020年9月15日、記念すべき第一回『働き方・生き方フェス』がオンラインで開催されました。今回のテーマは『ニューノーマルで変わる働き方、変わらない働き方』。健康経営のトップランナーはもちろん、脳科学者の茂木健一郎氏をはじめ、各分野の第一線で活躍する方々が集結。3つのスペシャルステージ、9つのラーニングステージ、6つのソリューションステージが繰り広げられ、これからの時代に求められる働き方、生き方について熱い議論が交わされ、新たな指針が示される歴史的な一日となりました。

1.オープニングトーク

フェス主催者である熊倉利和(健康経営の広場 代表)による『健康経営の一歩先の未来』と題されたオープニングトーク。今回のフェスの目的やビジョンの説明、これからの働き方・生き方について想いを込めたメッセージがありました。

まずはスライドに『6%』という文字が映し出されます。

「この数字が何かわかりますか? これは『熱意にあふれる社員』の割合を示すもの。日本はたった6%に過ぎず、139カ国のうち132位という非常に残念な結果が出てしまっています(※)。

この状況を少しでも変えることができないでしょうか。特に人生100年時代を迎え、働く期間もこれまで以上に長くなります。仕事は、 1日の約1/3の時間を占めるものですから、働き方を見直すことは生き方そのものを見直すことにも繋がってきます。

これまで個人が抱く成功や幸せに対するイメージは、とてもシンプルなものでした。戦後の高度成長期は、企業側が働く人たちにビジョンを提供し、“24時間戦えますか”というテレビCMのキャッチコピーがもてはやされたりもしました。

それがITをはじめとした技術革新、グローバル化などで社会が大きく変わり、価値観の多様化が進む中で、わかりやすい答のない時代に突入しています。さらに新型コロナウィルスがもたらした影響は、世界中に及んでいます。

このように先行きが不透明な時代にあって、将来のビジョンは誰が提供してくれるのでしょうか。それは自分自身であると私は思っています。そのためには、一人ひとりが自分で働きがい、生きがいを見つけないといけない。企業としても、従業員が働きがい、生きがいを持って働けるようにし、それを自社の成長戦略とマッチングする必要があるのではないでしょうか。

私はこれまでメディアサイト『健康経営の広場』の運営などを通じ、働く人たちの健康について皆さんと共に考えてきました。健康とは、WHOが定義しているように、身体的健康、精神的健康、社会的健康の3つが満たされてこそ初めて健康であると言えます。この社会的健康を私流に解釈すると、組織との一体感、社会との繋がり、言いかえれば“絆”ということになるのではないかと考えています。

人は何のために働くのか。これまでの日本の価値観では、お金、生活、家族、地位、名誉のためでした。そうなると職場は主に、お金などを得る場所という捉え方になります。 そのようなこれまでの価値観に、働きがい、生きがいを加えたい。そして、職場とは、“生きがいの実現のために同志が集う場所”と再定義したいと思います。

働きがい、生きがいを最重視して生きるということは、これまでの価値観や世間的な常識とは反することも出てくるでしょう。ですが、働きがい、生きがいを見つけ、それを実現できる働き方、生き方が選択肢としてあるということを、今回の『働き方・生き方フェス』やメディアサイト『健康経営の広場』を起点に広く伝えていきたいと考えています。

10人いれば10通りの生きがいを認めて尊重し、応援する。共にあり、共に創る。共存共栄の場おこしをしていきたい。働き方、生き方に目覚める人が増えれば、冒頭に紹介した6%という数字も変わってくるでしょう。5年後には、現在6%に留まっている熱意あふれる社員の割合を倍増させたい。そして、1億総生きがい社会の実現に向けて、今後の進むべき方向性をフェス参加者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います」

(※)米ギャロップ社調査(2017年)

2.熱気あふれる18ステージが展開

熊倉のオープニングトークに続き開かれたスペシャルステージ1には、茂木健一郎氏(脳科学者)、山本和徳氏(経済産業省)、吉原史郎氏(Natural Organizations Lab代表取締役)、平野治氏(健康経営研究会 副理事長)が参加。『人は仕事に働きがい、生きがいを見出せるのか?』というテーマで、すきやばし次郎、新幹線の清掃などの日本が世界に誇るべき仕事人の方々を例に挙げながら、社会的な健康、働きがい、生きがいについてライブ配信にて大いに語り合ってもらいました。

スペシャルステージ2では、筑波大学名誉教授である田中喜代次氏と臨床検査技師・抗加齢医学会認定指導士の浦上美代子氏による『おうちで体を動かそう!大人の体力測定』。コロナ禍にあっても実現可能なオンラインによる体験型のプログラムとなりました。

スペシャルステージ3は、『1万人のいのちの光を感じる「マインドフルネス瞑想 featuring pray with kodou」』。本邦初公開のスマホアプリを活用しながら、アートと瞑想が一体となった素晴らしいライブ配信となりました。

9つのラーニングステージでは、健康経営の第一線で活躍される方々が参画。例えば、『ニューノーマルで変わるこれからの健康経営』では、内田洋行健康保険組合の事務長として、日本の健康経営を推進してきた中家良夫氏(セルメスタ顧問)、社会的健康戦略研究所の代表理事でもある浅野健一郎氏(フジクラ健康社会研究所 代表取締役)、企業の健康経営の推進をサポートしている樋口功氏(アクサ生命保険)らが熱く討論。

『これからの中小企業の差別化戦略と人材確保』では、松藤展和氏(アップコン 代表取締役)、鍋嶋洋行氏(大橋運輸 代表取締役)、石川武氏(三共精機 代表取締役会長)らが参画し、健康経営を起点としたこれからの中小企業の成長戦略について示唆に富む議論がなされました。

さらに日本の健康経営の最先端を走る丸井グループ 執行役員の小島玲子氏(産業医)による『人と社会の「しあわせ」を共に創る、丸井グループのウェルネス経営』や、女性経営者などによる『ニューノーマルな時代の女性の働き方・生き方』といった充実したプログラムが目白押しでした。

ソリューションステージは、岩元貴久氏(やる気研究所 代表取締役)による『テレワーク時代 新しい社員教育が組織を変える!』。柏原ゆきよ氏(日本健康食育協会 代表理事)と武藤麻代氏(合同会社オールスプラウツ 代表取締役)による『健康経営で取り組む、大人の食育とその定着方法』。さらに『Withコロナ時代、組織でウォーキングをするメリットとその実践方法』、『組織でオンラインヨガを導入するメリットと実践方法』など健康経営に活用できる幅広いソリューションを学ぶための絶好の機会となりました。

3.盛況のうちに終了。次のステップへ!

第一回『働き方・生き方フェス』は、18ステージとも大いなる盛り上がりを見せながら無事に終了。これからの働き方、生き方に関する新たな可能性を提示し、日本の健康経営を一歩先に進めるものとなりました。また、内容はもちろんのこと、全てのステージがオンライン配信という、Withコロナ時代にいかにして人と人が繋がり、価値や可能性を共有できるかといったことも指し示す形となりました。

今回のステージはどれも見逃せないものばかり。当日、参加できなかった方、あるいは参加したがもう一度、内容を振り返りたいという方のために動画を作成中です。アンバサダー会員になると、この動画を見ることができ、ソリューションステージなどで紹介された各サービスも受けることができるとのこと。

なお、各ステージの概要は、この『健康経営の広場』でも順次ご紹介していく予定です。

あわせて次の記事もご紹介いたします。

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