ワーク・エンゲイジメントとは 職場のメンタルヘルスの動向

ワーク・エンゲイジメントとは 職場のメンタルヘルスの動向

職場のメンタルヘルスは、これまで不調者への対応に視点がしぼられていました。ワーク・エンゲイジメントは端的には働きがいとも言い換えられ、すべての従業員が対象となり、メンタルヘルスを増進する事で生産性や創造性を高め、組織力も向上させようという新しい考え方です。


ワーク・エンゲイジメントとは 職場のポジティブメンタルヘルス

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ワーク・エンゲイジメントとは、仕事に対する態度や心情を表す概念のひとつで、一般に「ワーク・エンゲイジメントが高い」と述べる場合には、仕事にやりがいを感じ、熱心で活力的にいきいきと取り組んでいる状態を指しています。

ワーク・エンゲイジメントは、「活力」「熱意」「没頭」の3つの概念で構成されています。

活力:
元気で精力的。仕事において努力し、困難とも向き合える。

熱意:
自分の仕事に誇りを感じ、熱心に取り組める。挑戦ができる。

没頭:
仕事に集中・没頭する。夢中で時間が早く過ぎたかの様に感じたり、幸せを感じたりする。

「マイナスをゼロにする」から、「いかにプラスを増やすか」へ

これまでの職場のメンタルヘルスは、バーンアウト(燃え尽き)といった、ストレスのために疲労しきった状態に関するものでした。これに対して、ワーク・エンゲイジメントは、仕事に誇りややりがいを感じ、熱心に取り組み、仕事から活力を得る状態を意味する、ポジティブメンタルヘルスに注目した考え方です。

つまり、一部のメンタルヘルス不調者に対症療法的に対応するだけでなく、従業員全体の心身の健康を向上させ生産性や創造性を発揮させる、「マイナスをゼロにするだけでなく、いかにプラスを増やすか」という職場のメンタルヘルスの新しい視点といえます。

ワーク・エンゲイジメントを高めるには

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ワーク・エンゲイジメントの向上は従業員個人のみならず、企業・職場にも大きなメリットがあります。

ワーク・エンゲイジメントが高い従業員は、仕事に前向きで、自発的に行動・チャレンジします。その様な人が増えれば、組織の活性化や生産性向上につながるのです。

ワーク・エンゲイジメントを高めるために職場ができる工夫は、「上司のマネジメント」「健康的な職場環境づくり」です。コミュニケーションを円滑にし、困りごとが相談でき、成果を共に喜び、お互いを尊重するといった職場環境であれば、従業員は組織とのポジティブなつながりを感じられるでしょう。

マネジメント研修やコーチング研修などとともに、メンタルヘルスの知見を盛り込むのも有効です。また、職場外の環境もメンタルヘルス対策には欠かせない要素であるため、十分な余暇や育児・介護に関する企業としてのサポートといった、ワークライフバランスの向上を目指した風土づくり・働き方改革も重要な役割を担っています。

参考記事:

ワーク・エンゲイジメントとワーカホリズムの違い

一生懸命に働くという点から、ワーク・エンゲイジメントはワーカホリズム(ワーカホリック・仕事中毒)と類似するイメージを抱かれてしまう事もありますが、背後にある理由が決定的に異なります。

ワーク・エンゲイジメントとは仕事に対して充実感、やりがいを感じている状態で、背後には仕事自体の面白さや自己肯定感があります。

一方、ワーカホリズムは何かに追い立てられるように働き続けた結果、バーンアウト、うつ状態、モチベーションの低下などを招きます。このタイプの働き方の背後には、過度の完全主義、自尊心の低さ、働いていないときの罪悪感や不安感があります。

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