職場のメンタルヘルス 管理職・管理監督者の役割とは?

職場のメンタルヘルス 管理職・管理監督者の役割とは?

昨今、安全配慮義務が指し示す“配慮すべき安全”は、メンタルヘルスも含まれるという考え方が主流になりました。また、職場のラインケアの要として、管理職・管理監督者は日常的に部下の状態を把握しておく必要があります。このように職場のメンタルヘルスケアにおける、管理職・管理監督者の役割は重要です。


安全配慮義務には、“心”身の健康も含まれる

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職場における安全配慮義務と聞くと、一昔前は自動車事故等の就業中のケガ等を指すものと認識されていました。しかし、最近はむしろメンタルヘルスに関する問題がクローズアップされるようになっています。

厚生労働省によると、安全配慮義務は下記のように定義されています。

使用者は、労働者がその生命、身体等の安全(心身の健康を含む)を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をすべきこととされています。
(中略)
通常次の3条件がある場合に該当します。
(1)予見の可能性(損害の発生が予見出来ること。使用者が予見していなくとも、予見出来ると認定できる場合を含む)
(2)結果回避義務を果たさなかった
(3)因果関係があること

<引用>職場のあんぜんサイト:安全配慮義務[安全衛生キーワード]

上記における「身体等の安全」とは、メンタルヘルスももちろん含まれています。民法に規定はなく、特定の措置を求めているものではありませんが、状況に応じた配慮をすることが求められています。

この流れができあがった背景を知るには、「電通事件(最高裁平成12年3月24日)」や「システムコンサルタントSE脳出血死控訴事件(最高裁平成12年10月13日)」が参考になるでしょう。

これらの痛ましい事件では、会社側の安全配慮義務違反が問われ、損害賠償責任を認める判決が下されています。これ以降、安全配慮義務の適応範囲が飛躍的に拡大されました。

ラインケアにおける職場のメンタルヘルス 管理職の役割

ラインケアとは、職場における管理監督者による下位者へのメンタルヘルスケアのこと。厚生労働省の「労働者の心の健康保持増進のための指針」のなかで示されている4つのメンタルヘルスケアのうちのひとつで、セルフケアとともに重要なケアです。

部下の状況を日常的に把握する立場である管理監督者が、ラインケアの要です。ラインケアでは管理監督者が「いつもと違う部下に気づく」「相談にのる」、状況によって職場環境の改善や事業場内産業保健スタッフ等への仲介をするなどの対応を行います。
また、復職者がある際には、直属の管理監督者が、復職者やほかの部下たちの緊張を和らげてスムーズな復帰を支援する役割も担います。

ラインケアにおける管理監督者の役割は、下記の記事も参考になるでしょう。

まずは自分を守る 管理職自身のメンタルヘルスケア

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ラインケアにおける管理監督者の役割でも分かるように、管理監督者がメンタルヘルスケアで求められる役割は非常に大きなものになっています。
それでなくとも管理職の仕事は責任が重く、上司と部下の板挟みにあうなど、自分自身がメンタルヘルス不調に陥ることもあります。

管理監督者が倒れてしまわないためにも、管理監督者個人だけで対処しようと思わないことが大切です。医療機関や産業医につなげたり、環境改善の取り組みを調整したりすることが管理監督者の役割であり、解決をする役割ではないということを心に留めておいてください。

自分自身がストレスをためないよう、産業保健スタッフや外部相談機関など、相談できる先を見つけておく、自分が率先して休むようにするなど工夫をして、自分の範囲でできることやりましょう。特に、管理監督者が率先して休むことによって、部下も帰りやすい雰囲気をつくることができます。

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