【フェスレポート】ラーニングステージ4『ニューノーマルな時代の女性の働き方・生き方』

【フェスレポート】ラーニングステージ4『ニューノーマルな時代の女性の働き方・生き方』

第一回『働き方・生き方フェス』(2020年9月15日開催)のラーニングステージ4として開かれたのが、『ニューノーマルな時代の女性の働き方・生き方』。女性の活躍の必要性を訴える橋野由利子氏(働く人の保健室「あとむらぼ」代表)、「ダイバーシティは経営戦略そのもの」と語る田中静江氏(大塚製薬)と倉田満美子氏(ラッシュ・インターナショナル代表取締役)による講演、さらには荒尾裕子氏(クレメンティア代表取締役)をモディレーターに迎え、パネルディスカッションが開かれました。

〈目次〉

●1.女性の健康経営・ダイバーシティーの現状について

●2.田中静江氏(大塚製薬)講演

●3.倉田満美子氏(ラッシュ・インターナショナル)講演

●4.パネルディスカッション

1.女性の健康経営・ダイバーシティーの現状について

「私自身、健康経営のキーワードは“女性”だと考えていますし、国も女性の管理職を3割にすることを目標にしています。その背景としてはあるのが少子高齢化。数年後には5人に2人が高齢者となる状況を踏まえ、女性、高齢者、障がい者も含め、みんなが働ける環境を作りましょうということです」と橋野由利子氏(働く人の保健室「あとむらぼ」代表)

意識調査の結果でも、子供が生まれた後でも女性が職業を持ち続けた方がいいと考える人が、男性も含め、増えているとのこと。しかしながら、実際の女性管理職の割合は12.9%(最新のデータでも14%程度)に過ぎないと言います。

その理由について企業側にアンケートをとったところ、

・女性の管理職が育っていない

・ロールモデルとなる女性がいない

・男性中心の組織風土や習慣

・女性社員の意識が低い

・管理職の意識が低い

といった回答が寄せられたとのこと。

しかし、管理職やロールモデルとなる人が育っていないのではなく、育てていないだけではないかと橋野氏は言います。ダイバーシティを促進するためには、男性管理職への働きかけ、意識改革も必要。そして、イクメン・イクボスへの道を経営者や管理職自らが示すべきとのこと。

「ドイツのメルケル首相やニュージーランドのアーダーン首相など、各国の政治家を見ても、高い共感力を持つのは女性。企業においてもチームリーダーを任せるなど、ぜひ女性の力を活用していってほしい」と訴えます。

2.田中静江氏(大塚製薬)講演/3.倉田満美子氏(ラッシュ・インターナショナル)講演/4.パネルディスカッション

橋野氏の講演の後は、女性活躍が目覚ましい大塚製薬の田中静江氏(人事部長補佐/ダイバーシティ推進プロジェクトリーダー 健康管理室室長)と、会社創業時、自分自身も2児の母であり、女性が活躍できることが会社のコンセプトそのものだったと語る倉田満美子氏(ラッシュ・インターナショナル)の講演。二人は、「ダイバーシティは企業戦略そのもの。会社の利益に繋がるものだ」と口を揃えます。

さらには、荒尾裕子(クレメンティア代表取締役)をモディレーターに迎えたパネルディスカッション。「企業経営にダイバーシティの戦略をどう位置付けていくのか」「従業員の教育をどうやって行なっていくのか」「ハードルの乗り越え方」といったことについて大変ユニークでリアルな事例が紹介されていきます。これは見逃せません!

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