シリーズ『健康経営企業で働きたい』健康経営は人財採用でも大きな力を発揮する(北浜グローバル経営 社員インタビュー) 

北浜グローバル経営は、自社で健康経営を推進するだけでなく、中小企業に向けたサービスの一つとして健康経営支援をクライアントに行なっています。「健康経営をしていることが入社に影響を与えたか?」「コンサルタントとして健康経営をクライアントに提案するのはどのように有効か?」といったことについて若手社員の皆さんにお聞きしました。(インタビュアー:健康経営の広場 編集長/IKIGAI WORKS代表  熊倉 利和) 

1.健康経営は入社の決め手になるか?

――本日は入社年の若い皆さんにお集まりいただきました。まずは北浜グローバル経営を選んだ入社動機について教えてください。

荒井咲さん(コンサルティング営業):はい。私は前職では証券会社で働いていました。転職の際、会社選びで重視していたのが、どれだけお客様のためになる仕事ができるかということ。その点、北浜グローバル経営は、総合コンサルタント企業ですので、多角的にお客様のためのサービスを提供することができます。そして、「お客様のために汗をかくことを厭わない」「成長するためには何より人間性が大事」といった北浜スタイルと呼ばれる企業理念に大きく共感したことが決め手になりました。

坂本竜之介さん(コンサルティング営業) :私の場合、前職で太陽光発電の営業をしており、給与は良かったのですが、拘束時間がとにかく長く夜の9時、10時まで働くのが当たり前で帰宅すると娘も寝ているという状態。休日に電話がかかってくることもありました。家族と過ごす時間も大切にしたかったので、ワークライフバランスのとれた働き方ができる北浜グローバル経営を選びました。

下仲宏恵さん(人事):前職では大手企業で人事の仕事をしていました。現在も同じく人事ですが、北浜グローバル経営の場合、発展途上の企業。そのため、採用や福利厚生、就業規則の整備などに一から携われるところが魅力でした。また、中小企業だからこそ経営層との距離も近く直接やりとりができ、自分の意見を反映できるところにやりがいを感じました。

相澤誉紀子さん(人事) :私も人事担当です。前職は地元の信用金庫。信用金庫は業界的にも成熟していますし、会社自体も100年の歴史があって制度や仕事のやり方もすでに決まっていました。転職を考えた時、今まで培ってきた知識や経験を活かしながら、新しいものを生み出す仕事にチャレンジしたいと考えて北浜グローバル経営に入社を決めました。

――北浜グローバル経営が健康経営を推進していることは会社選びに影響を与えましたか?

荒井咲さん(コンサルティング営業) :そうですね。ホームページで健康経営優良法人に認定されていることを知り、『健康経営の広場』に掲載されている当社の記事も読んでいました。

下仲宏恵さん(人事) :私も『健康経営の広場』の記事を読んでいて、こういう会社なら人事としてもやりがいを持って会社作りに取り組めると考えました。

坂本竜之介さん(コンサルティング営業):入社前は北浜グローバル経営が健康経営に力を入れていることは正直、知りませんでした。ただ、入社後に健康経営の良さを実感しています。

2.コンサルタントとしても有効な商材

――自社で健康経営を推進していく上で苦労する点などはありますか?

相澤誉紀子さん(人事):そうですね。健康は個人のプライバシーに関わるものですから、会社という公の場でのアプローチの仕方など慎重に扱わなければいけない部分があります。そこをうまくできれば、健康経営は生産性を高めるなどのメリットが大きいですので、さらに浸透していくと思います。

実は前職でも健康経営について色々と調べ、認定も取ろうと思っていました。ただ、経営者自身が健康診断を受けてくれないなど、健康に対する意識が低く、実行に移せませんでした。健康経営を推進するためには、やはりトップの考えがとても大事。その点、当社は前井代表自身が健康経営にとても積極的ですので人事としてもとても助かっています。

荒井咲さん(コンサルティング営業) :「朝食をしっかり食べていますか?」「残業時間を減らしましょう」など健康経営についての社内メールも定期的に送られてきますので、社員みんなの意識づけになっていると思います。

コロナ禍前までは会社に講師をお呼びして健康づくりのセミナーやワークをしていました。コロナ禍で社員が集まることが難しくなっていましたが、再開する計画を立てているところです。YouTube配信なども含め、新しい取り組みも積極的に行なっていきたいと考えています。

――一方、コンサルタントとしては、お客様に健康経営を提案する立場ですね。

荒井咲さん(コンサルティング営業) :はい。健康経営を始めたいというお客様の申請サポートも任せていただいていますし、補助金獲得支援など他のサービスともリンクしてきます。例えば、工場に新しい機械を導入すれば生産性が上がるだけでなく、残業も減らすことができますので、健康経営とモノ作り関連の補助金獲得が関係してきます。

ですので、今後、健康経営をお客様に提案していくのはもちろん、健康経営を一つの切り口として、人財育成、採用、社内コミュニケーションの活性化などとも連動させながら、トータルにお客様の課題解決のお手伝いをさせていただければと考えています。

――自社でも健康経営を推進しているので、その分、お客様にも提案しやすいのではないでしょうか。

荒井咲さん(コンサルティング営業) :おっしゃる通りです。当社が認定を取得していることが一番のエビデンスになりますし、説得材料にもなっています。

3.急成長する会社を支える健康経営

――御社は今、社員数も急激に増え、急成長を遂げていますね。

下仲宏恵さん(人事) :はい。人財採用でも今、多い日で60名くらいの応募をいただいています。現在、グループ全体で310名。今年度(2022年度)末にはグループ全体で500名くらいになる予定です。東京事務所も昨年5月に設立されました。東京は現在、10名体制ですが、今年の年度末には120名体制になる予定ですので、大阪のノウハウを提供するなどして貢献していきたい。会社が急成長する中で、私自身、よりスケールの大きい仕事ができるのではないかと楽しみにしています。

――今、人財採用が難しい時代になっていますが、御社が成功している理由は何ですか?

下仲宏恵さん(人事) :はい。先ほども話に出た北浜スタイルという明確な経営理念があり、最終面接でも前井代表自ら北浜スタイルについて直接お伝えしていますので、応募者の方に会社の価値観、方向性、想いがしっかり届いているのも大きな理由の一つだと思います。

坂本竜之介さん(コンサルティング営業) :そうですね。私も面接の時、代表から1時間くらいかけ、会社や理念についてじっくり話してもらいましたので、自分に期待されていることや入社後のイメージをしっかり持つことができました。

――今後、さらに社員を増やす上で健康経営は採用のアピールポイントになりますか?

下仲宏恵さん(人事) :はい。もちろんなります。特に、コロナ禍を契機に自分の働き方を見つめ直した方も多くいらっしゃると思います。「ワークライフバランスの取れた働き方がしたい」「心身ともに最高のコンディションで好きな仕事に熱中したい」といった方にとって、当社が健康経営に力を入れていることは大きなアピールポイントになります。

【取材後記】

健康経営は社員の生産性、創造性を高めるものですが、求職者が会社選びをする際にも大きなポイントになっています。特に北浜グローバル経営さんは自社で健康経営を推進しながら、コンサルタントとして中小企業に健康経営を提案している企業。その分、健康経営のメリットを様々な側面から理解され、社内外で活用されているようでした。中小企業向け総合コンサルティングという未開拓市場のシェア獲得を目指す北浜グローバル経営さん。北浜スタイルという理念と健康経営が両輪となり、これからの会社の急成長を支えていくことでしょう。

<企業データ>

会社名:北浜グローバル経営株式会社

事業内容:各種補助金獲得支援・経営コンサルティング・人材育成研修の企画・実施・特定技能外国人の支援・事業承継、M&A支援・IT導入支援・HPや展示会等の各種ツール作成、マーケティング支援・健康経営支援・各種セミナーの企画・運営、組織運営の支援・知財戦略の立案、権利化支援・経営革新等支援機関業務

所在地:〒541-0043 大阪市中央区高麗橋3-3-11 淀屋橋フレックスタワー5階

従業員数:310名(グループ全体・2022年5月1日現在)

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