最新テクノロジーをヘルスケアに!「第3回 ヘルスケアIT 2018」
目次
ヘルスケアにおけるIT技術活用の最新情報が集結!
去る4月18日~20日、日本が目指す健康長寿社会の実現に向けて、企業の健康経営から地域包括ケア、画期的な新薬の開発、医療や介護の質の向上に至るまで最先端のテクノロジーや取り組み事例を紹介する「第3回 ヘルスケアIT 2018」が開催され、1万人以上の来場者でにぎわいました。
予防から医薬品、医療・介護まで幅広い分野をカバー
会場内では、企業・自治体・健保などを対象とした「予防・未病ゾーン」、医薬品メーカーや関連企業を対象とした「医薬品ゾーン」、医療・介護施設を対象とした「医療・介護ゾーン」に分けられ、各分野の企業合計約100社がブース展示などを展開。
この3つのゾーンを囲むように5つのセミナー会場が設けられ、開催3日間で約40件のセミナーや講演が開催されました。
健康経営への関心がますます高まる予防・未病分野
「予防・未病ゾーン」で目立ったのは、やはり「健康経営」に着目し、企業の福利厚生としての導入を想定した最新テクノロジーの数々です。
TEIJIN「Sleep Styles睡眠力向上プログラム」は、従業員の睡眠調査とオンライン学習、スマホアプリを組み合わせて生活を改善、しっかりした眠りで心身を休める“睡眠力”の向上を目指すプログラム。メンタルヘルス対策や労災リスク対策としての効果が期待されます。
iCare「Carely」は、健康データのクラウド管理と、医師・保健師によるチャット健康相談を組み合わせた従業員とその家族の健康管理システム。単に健康相談に応じるだけでなく、経過に応じて医師・保健師側からのアプローチもあるのが画期的です。
ソニーネットワークコミュニケーションズ「カロリーチェックAPI」は、食事画像の解析技術を利用し、スマートフォンで食事を撮影するだけで、画像から食事メニューの位置を検出して種類を判別、カロリーチェックができるというユニークなAPI。プレミアムプランでは、食事に関するアドバイスも受けられます。
健康経営のためのテクノロジーと同様に注目されていたのが、高齢者の健康寿命延伸に役立つテクノロジーです。ソニーネットワークコミュニケーションズ「Fit with AI Trainer」は、スポーツセンサー搭載機器による体力測定や運動記録とAIによる個別アドバイスを組み合わせたシステム。おすすめのトレーニングを図解したり、実行したかどうかを記録できたりする機能が実践的です。
この他にも、会場には話題の技術を活用した新しいヘルスケア提案がずらり。ご来場の皆様も熱心に各ブースの説明に耳を傾け、資料や試用機などをチェックしていました。
会場となった東京ビッグサイトでは、この日他にも医療や介護など多くのヘルスケア関連のイベントを同時開催。会場は医療・介護業界の関係者はもちろん、IT企業や電機メーカー、学会や各種団体などの出展者、来場者で大盛況となりました。
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