オフィスポの背景と効果 働き方改革、ホワイト企業化の取り組み

主に業務のスキマ時間を利用して軽い運動をするオフィスポは、昨今の働き方改革やホワイト企業化へ向けて行われている、さまざまな取り組みのひとつ。運動不足解消のみならず、心のリフレッシュや、社内のコミュニケーション活性化など、さまざまなねらいで実施されています。

ホワイト企業化の取り組みとしてのオフィスポ

昨今、健康経営やストレスチェック、働き方改革などが、日本社会全体のテーマとして話題になっています。企業にとって最大の資源である従業員が心身ともに健康でいて、快適に働ける環境をつくること、つまりホワイト企業化を推し進めることが、企業成長には欠かせません。

ストレスチェックや働き方改革はそれ自体が目的なのではなく、従業員が幸せに働くことを実現するための手段のひとつと捉えるべきでしょう。
そのような時流のなか、生まれたのがオフィスポです。

オフィスポとは、文部科学省の委託事業である「若者のスポーツ参加機会拡充を通じた地域コミュニティ活性化促進事業」の一環として始められたプロジェクトで、休み時間、通勤時、仕事のスキマ時間などを利用して簡単な運動やレクリエーションを習慣化・普及しようという試みです。

オフィスポの背景 働く世代=運動不足世代に

平成28年11月にスポーツ庁が行った「スポーツの実施状況等に関する世論調査」では、運動不足を感じるかの問いに「感じる」とする割合が67.0%、「感じない」とする割合が20.8%となっています。年代別にみると、30代から50代で「感じる」とする割合が高い傾向があります。

また、運動・スポーツが嫌いな理由については、「苦手だから」を挙げた人の割合が68.8%と最も高く、次いで「疲れるから」(60.1%)、以下、「時間を取られるから」(31.0%)などの順となっています。

運動するための時間がないと感じている人が約3割いる実態から鑑みても、オフィスで運動時間を創出することは、従業員が運動の大切さを意識すること、また運動不足解消に大いに役立つと推測されます。

オフィスポの実例 ホワイト企業化への取り組み

働く世代にもっと運動やスポーツをする習慣をつけてもらい、日々健康的にバイタリティあふれる生活を送ってもらえるよう考え出された「オフィスポ」は、さまざまな実施例があります。

たとえば昼休みの30分間を利用した複数人でのストレッチや輪投げ、けん玉。また、休み時間に限らず、業務中にバランスボールを使用した会議などを行う、移動にエレベーターを使用せず階段を使用するよう促す、万歩計を付け毎日歩数を計測してその結果を共有するなど、アイデア次第でさまざまなオフィスポを展開できるでしょう。

リラックスという観点では、座ったまま行えるマインドフルネスもおすすめです。アプリなどを使用してはじめは3分間から。スキマ時間のリフレッシュとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考記事:

オフィスポの効果

オフィスポは運動不足解消だけが目的ではありません。リフレッシュしてメリハリをつけることによる仕事の効率アップ、継続的なストレスから一時離脱することによる緊張の緩和など、実務面でもうれしい効果が期待できます。

また、オフィスポには会社内でのコミュニケーション活性化の側面もあります。参加することにより、社内での会話が増え、また総務部等が中心となり部署を超えたイベントとして実施する場合には、他部署間との交流も生まれます。

他部署との交流が増えることで、今までは接点のなかった部署の人ともコミュニケーションの機会が増え、仕事もスムーズに進むようになり、結果的に企業全体の活性化につながっていくでしょう。