【レポート】人気講師による食育セミナーとダイエットプログラムの成功体験談

1.「健康」よりも「元氣」を目指そう

『「健康」と「元氣」という二つの言葉に対して、皆さんはどのようなイメージの違いを持っていますか?』
そんな問い掛けから社員健康プロジェクトの一環である食育セミナーは始まりました。笑い声も混じる中グループワークが始まり、和やかながらも参加者の健康に対する問題意識が冒頭から高まっていきます。

「健康」というと食生活などをきちんとしなければいけない、大変そう、健康診断などのイメージから数字を伴うもの、病気ではない状態、といったイメージを持つ方も多いと思います。しかし、健康診断で異常がなく、持病もない人が健康かと言うと、そうとも限らないのだそうです。

疲れやすい、冷え性、便秘といった症状を抱えていることは意外に多く、そのような人は数字的な異常がなくても決して「元氣」とは言えません。つまり病気ではないから健康、とは言い切れないのだと柏原氏は説明します。

2.持病があっても「元氣」にはなれる

健康診断の結果を見なければ自分の体調がよく分からない人も多いのではないか、と言われハッとする人も少なくないのではないでしょうか。

血圧や血糖値の上がり下がり、肝機能の数値が悪い、といったことをチェックすることはもちろん大切なことですが、例えば毎日の便通が今日はない、ということなども体からの一つのサインなのです。

自分のちょっとした体調の変化に気付けることは実は体調管理にとても重要なことで、こういうことに敏感に気が付くことが出来ると結果的に病気になりにくくなるそうですが、自分の身体を把握していない人は結構多いのだと柏原氏は指摘します。

「元氣」になることを考えた時に、体の調子を整えるのに重要な要素は食事です。食事は自分の体調に大きな影響を与えます。薬のように結果がすぐ出るわけではありませんし、食事で体重の変化などを感じることは案外難しいことです。しかし日々の食事が体に与える影響は大きいのですから、継続することが大切なのだと話していました。

3.正しい情報を取り入れて

現在の平均寿命と健康寿命を比較すると、約10年の差があります。この期間の差が寝たきり期間ということになります。人生の最後の方に10年以上自由が利かない期間があると考えると、実に不便で大変そうだと感じることでしょう。

職業柄多くの方と接する機会のある柏原氏が色々な方に話を聞いてみると、長生きしたくない人が最近多いのだそうです。それは先の情報などを元に、自分自身が「元氣」ではない想定で、老後の人生が楽しくないと思っているからなのではないかと分析しています。

仮に体が健康でも、孤独であったりやりたいことがなかったり気持ちが後ろ向きだと、心から「元氣」とは言えないのではないでしょうか。やりたいことがあるか、気持ちが前向きかどうか、はとても大切なことです。

また、少し意外に感じるかもしれませんが、粗食よりも、楽しく、人と食べたり外食をしたりしている方が健康度は高いのだそうです。美味しいものを食べたい、という好奇心を維持して楽しく食事をとってほしいと柏原氏は言います。

世の中で一般的に言われている健康法はあれを控えてこれを控えて、となっていますが、「元氣」で長生きの観点からすると実は逆効果なのだそう。これには驚く方も多いのではないでしょうか。

また、「痩せる=健康」というイメージ自体が間違っているというのです。
65歳以降は体重が減ると死亡率が上がり、認知症の確率が上がると言います。つまり高齢になればなるほど体重を落とし過ぎてはいけないのです。しかし世の中にはまだまだ体重を落とさなければ、という意識が多すぎるようです。

例えば2008年にスタートした特定保健指導という制度では、いわゆるメタボになった人たち(糖尿病等の生活習慣病有病者・予備群)に食事や生活の改善をしてもらい、制度開始5年後にはそのメタボ層を25%削減するという目標が立てられていました。

しかし実際には2%の成果しか出ていません。これは新しくメタボになる人が増えているから減らないということ、そして食べることを控えること、すなわち結果が出ないことに取り組んでいるせいだと柏原氏は指摘します。

国民栄養健康調査によりますと、一日の平均摂取カロリーは戦後が最も少なく、高度成長期に増え、ピークは1970年代前後になります。近年はそれが落ち続けていて、なんと現在は戦後より一日の平均摂取カロリーが少ないのです。それなのに戦後より肥満も多く、生活習慣病と呼ばれるものも多いということは、摂取カロリーの多さが問題ではないということを表しています。

情報が溢れる今の時代、一般的にいいとされていることが実はよくないということもあるかもしれません。情報を鵜呑みにせず、正しい情報を身に付け伝えていくことが大切になってきます。

4.「調整する」ことをやめよう

摂取カロリーは減っているのに、生活習慣病の人が減らない原因は、三食きちんと食べない人が増えているからだと柏原氏は言います。中でも朝食抜きの人が非常に多いそうです。また、仕事が忙しくて昼食を抜いたり、残業で遅くなってしまったから夜ご飯はサラダだけの簡単なものにしたり、前の食事で食べ過ぎたから次の食事は抜いてしまったり……。自分自身にも、そして身の回りでもありがちな光景ではないでしょうか。

しかしこの「調整する」ということこそが最大の原因。三食きちんと食べず、食べたり食べなかったりという食生活を送ることが一番太りやすくなり、血糖値も不安定になり、体調を悪くする原因なのだそうです。食べたり食べなかったりすることで結果的に代謝が落ちて太りやすくなり、特に40歳を過ぎるとどんどんコントロール出来なくなると柏原氏は指摘します。

まずは、お昼にカロリーを摂ったら夜で調整、といった考え方を手放してみてください。さっきはさっき、と切り替えることが三食きちんと食べることへの第一歩なのだと柏原氏は話していました。

また、生活習慣病の原因は摂取カロリーが直接的な原因とは言い切れないのですから、糖尿病、メタボになった時こそ食事制限をするのではなく、しっかり規則正しく食べることが非常に重要なのです。

加齢と共に食欲が衰えるのは自然なことですが、摂取カロリーが少ないと圧倒的に寝たきりになりやすいのだそうです。年を重ねてから急にたくさん食べようとしても難しいので、今のうちからしっかり食べる習慣を身につけることが大切です。きちんと食べられる体づくりをして、老後も「元氣」でいられる土台作りをするのだと柏原氏は訴えかけます。

5.大切なのは長期的な視点

例えば一か月後にどうしても一時的に痩せたい、というのであれば単純に食べずにいれば痩せると思います。しかしそのあとリバウンドをしたり体調を崩したりすることが多いので、その状態を長く維持できません。第一そのような体重コントロールは体によくないのです。
短期間でアピールされている結果は本当にそれでいいのか疑う必要があると柏原氏は言います。一か月後をゴールにするのか、人生全体を見るのか、で大きく考え方が変わってくるでしょう。

長く刷り込まれてきた情報ですし、実際に食べ過ぎたら太るという経験をお持ちの方も多いでしょうから、きちんと食べて痩せた、ということは自分が実際に体験しないと信じられないかもしれません。

しかし、いつも姿勢がよく、笑顔で快活に講演される柏原氏を見ていると、このような結果が出るのなら、とやる気が出る人は多くいることでしょう。健康をテーマにしている業界では発信する人が実践をして、結果を出しているかどうかが全てだと話す柏原氏。正に「人に言うなら自分がやれ」を見事に体現し、継続して取り組むことの大切さを、身を持って教えてくれているような気がします。

6.ストレスは大敵

今回セミナーを受けている株式会社セルメスタの社員の健康診断結果によると、有所見率は44.4%となっていて、5割近い社員が何らかの異常がある状態です。全く異常なしというのは僅か3%だけ。この状態を柏原氏は、ビフォーとして非常に良い状態、と苦笑されていました。

仕事をしている場合、人生において仕事が占める割合は非常に多いことでしょう。その仕事におけるストレスは決して小さくはないのではないでしょうか。当たり前のことですが、どうせ仕事をするならいやだなぁと思いながら働くよりは前向きに取り組む方が、自分自身が楽しいと思います。

ところでストレスはどこから来るか、考えたことはあるでしょうか?実はストレスというのは起きた事実自体ではなく、自分がどう受け止めるか次第なのだと柏原氏は話します。
体調がよくて気持ちが前向きならば、どうやって乗り越えようかなと軽く考えられるはずですが、体調が悪いと受け止め方が全く違ってくるのだそうです。心も体も「元氣」がない時にストレスを感じてしまうのだそうです。

また、例えば血圧が高い方は、一般的に食事では塩分に気を付けると思います。しかし実は塩分よりも血圧を上げるのはストレスで、少しイライラするだけで血圧はぐっと上がってしまうのだと言います。怒ることで血圧が上がり、そして怒ることをストレスだと感じることで血圧が下がらないのだとか。

これは血糖値も同様で、やはりストレスで上がってしまうそうです。塩分が減っていなくても、ストレスがなければ血圧も血糖値も下がるのだと柏原氏は語ります。

7.欧米型の和食にご注意

それでは具体的にどんな食事が「元氣」の素なのでしょうか。
日本健康食育協会が推奨するのはいたってシンプルな、日本人に合う食事です。ご飯に、具沢山のお味噌汁に、ほんの少しのおかず。あくまでメインはご飯であることが重要なのです。

和食と洋食で分けると、和食は煮物や焼き魚やおひたし、洋食はハンバーグやエビフライやシチュー、そんなイメージではないでしょうか。しかし重要なのはおかずが和風か洋風かではなく、ご飯を中心にする食事かどうか、なのです。

仮に和風の食事でも、ご飯が少量でおかずの割合が多いとそれは欧米型の食事、と定義しています。今このタイプになっている人がとても多いと柏原氏は指摘します。あくまで主役がどこにあるか、という考え方になります。逆におかずがハンバーグでも、おかずが少なくてご飯をたくさん食べていたらそれが協会の推進している日本型の食事と言えるのだそうです。

ご飯とお味噌汁があって、ご飯がメインになっているのなら、おかずは洋風でも中華でもエスニックでも、ジャンルは問わないというのが日本健康食育協会の考え方です。

ご飯をしっかり食べる日本型の食事というのは、日本人の体質に合っていて結果が出やすいのだと柏原氏は言います。なぜなら私たち日本人は先祖代々ご飯を主食にしているので、代謝のメカニズムが日本人にあっているのだそうです。麺やパンではなく、あくまでもご飯なのです。

おかずが減ると食事の準備も簡単になり、食費も浮きます。おかずを減らす分お米を2倍くらいにすることになりますが、食費の多くはおかずにかかっているので、お米が増えてもおかずが減っていれば確実に食費は下がるそうです。
食費が浮いて、食事の準備も楽になって健康になるなんて、良いことづくめではないでしょうか。

日本健康食育協会が提案するプログラムでは、基本的にお酒を飲むこと、外食をすることも禁止ではありません。プログラムの一部では一時的に休む期間もあるそうですが、なんと言っても代表理事である柏原氏自身がお酒が大好きなのだそうです。お酒のない人生なんて考えられないと笑っていました。

そして自ら認める食いしん坊。美味しいものを食べたい、という欲求が強く、それが人生の楽しみの9割くらいだと語っていました。ですから粗食は推奨していません。むしろ美味しい食事を楽しく、心置きなくするためにどのようにバランスをとるか、という考え方なのです。

冒頭で「健康」になるというのはなんだか難しそうなこと、という印象がある人が多いという話題がありましたが、それは、健康になるためにあれはダメ、これはダメ、というように食事や生活を制限されるから楽しくなくなるというイメージを皆が持っているからではないでしょうか。

日本健康食育協会が提供するプログラムには、いかに楽しい人生を送るか、そのためにどうすれば我慢や無理をしない生活を送って「元氣」になるか、という答えがあるように感じます。

8.自ら取り組み、継続させること

日本健康食育協会の「社員元氣プログラム」では、初回に今回のセミナーのような導入研修が行われ、参加者を募ります。その後「食べる断食」という体験型の体質改善プログラムを経て「食実践スクール」というアクティブラーニング方式の習慣改善プログラムを受けるという流れです。いずれか一方のみの参加も可能ですが、両方参加する方がより効果的です。

「食べる断食」は10日間しっかり集中的に食べることが目的です。今までの習慣で体が作られてしまっているため、これを変えるには集中的にリセットする必要があるのだそうです。このプログラムの一番の目的は胃腸の機能をあげることです。胃腸の状態が悪いと結果が出にくいため、胃腸がしっかり動く状態を作るのです。

もうひとつの目的は、今までの習慣で溜まっていた余計なものをデトックスするということです。一度リセットすることでより効果を出やすくするのです。「食べる断食」を実践することで代謝機能を上げて燃える体を作りたいのだと柏原氏は説明します。例えば同じカロリーの食事をとった時に太る人、太りにくい人がいます。これは食べた量やカロリーではなく、その人の体がどれくらい消費できるかによるのだと言います。消費できない状態だと太りやすくなるので、燃える体に変えることがこの集中プログラムの目的なのです。

尚、「食べる断食」を実施する10日間は、指定の食材を指定の食べ方で集中してとるのだそうです。この時だけは、より効果を出すためにお酒や外食を控えめにしてほしいそうですが、全く禁止ではないというところが、無理せず継続させるための大きなポイントではないでしょうか。

そして更に重要なのが習慣改善プログラムである「食実践スクール」です。最終的に習慣が変わらないと元の身体に戻ってしまうからです。今の自分を作っているのは習慣そのものなので、ここを変えないと元に戻ってしまうと柏原氏は説明します。

一気に色々変えようとすると続かないので、簡単な小さなことの積み重ねをして、5回のレッスンで徐々に変えていくのだそうです。ここで取り組むことの難易度が高いと長続きも難しくなりますが、自分の出来そうなことを目標にするというところもこのプログラムを継続させやすいポイントではないでしょうか。

2つのプログラムを実践するのに、トータルで大体3か月かかるそうですが、これは人間の身体が変わるのに大体3か月なのでそれに合わせているのだとか。更に株式会社セルメスタの場合は会社を挙げての「社員元氣プロジェクト」なので、業務時間内で参加できるようにプログラムを組んでいる上、プロジェクト参加にかかる費用も一部会社が負担するのだそうです。健康経営優良法人認定企業として非常に積極的な取り組みを実施しています。

プログラムの説明の後は、日本健康食育協会で取り組んできた方の事例を写真付きで紹介し、先行して同プログラムに参加した社員の体験談の発表がありました。

こちらの社員の方がプログラムを体験して一番びっくりしたと同時に利点と感じたのは、楽しんで取り組める上に自分の食生活の意識が自然と変わっていくことだと笑顔で話していました。ご飯とみそ汁のバリエーションを増やすことで、自分の食事のレパートリーを増やす機会にもなったと言っていました。なんとこの方はおへそ周りが-13cm、体重9キロ減という成果が出たそうです。痩せたことを実感して気持ちが前向きになり続けたいと思っているとのことでした。

柏原氏は、このプログラムは自分からやるぞという人以外にはやってほしくないと話しています。生活、食事を変えられるのはあくまで自分だけですから、本人がやるぞと動いてくれなければ変わらないのです。やりたいな、よしやるぞ、というところに立ったらぜひ参加してもらいたいと笑顔で語っていました。

↓↓本セミナーの様子を動画でチェック↓↓

<企業データ>

会社名:一般社団法人 日本健康食育協会
所在地:〒160-0006 東京都新宿区舟町8-2 石橋興業舟町ビル3階
代表理事:柏原ゆきよ

プロフィール
一般社団法人日本健康食育協会代表理事
一般社団法人食アスリート協会副代表理事。
一般社団法人日本こども成育協会 アドバイザー
管理栄養士

20年以上にわたり、「健康」と「食」をテーマに様々な業界にて研鑽を積む。
スーパーマーケット、食品製造業、外食産業、配食事業、教育事業、フィットネス事業、
美容エステ店舗開発と経営、地域医療と介護事業、企業の健康管理、歯科・薬局・ドラッグストア、
サプリメント業界、機能性食品素材開発、通販事業などにおいて、商品・サービスの企画、事業コンサルティング、新規事業やベンチャー企業立ち上げを経験。
どの分野においても「健康」と「食」が、企業成長の核となっている事に着目する一方、
管理栄養士として4万人以上の食のサポートから独自の健康理論を提唱。
人々を健康に導く為のビジネスモデルを確立し、全国で講演活動なども行う。

2007年に独立後、株式会社2社、一般社団法人4団体の創業に携わり、
複数社の顧問やアドバイザーを歴任。
2008年より定食チェーン大戸屋にて、食育プロジェクトを国内外にてスタート。
社員の意識改革から商品展開、CSR活動を連動させた健康ブランディングにて、
企業風土の醸成、健康提案企業としてのイメージ構築、
さらには顧客層の変化をもたらし、業績向上に貢献。
現在は、講演活動、企業の顧問やアドバイザーの他、
健康ビジネスを成功に導く人材の育成にも力を注いでいる。

<代理店情報>

一般社団法人日本健康食育協会、柏原ゆきよ氏による「食育セミナー」、「食実践スクール」などのお問い合わせは以下によろしくお願いします。

代理店名:株式会社 セルメスタ メディア事務局
TEL:03-3626-6510(9:00~17:00 土日祝除く)
所在地:〒130-8671 東京都墨田区石原4丁目25番12号

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