「大人の食育セミナー」レポート(セルメスタ熊倉登壇)

「大人の食育セミナー」レポート(セルメスタ熊倉登壇)

2017年10月、都内で行われた株式会社ファイブグループ全店舗責任者会議にて、株式会社セルメスタ代表・熊倉利和がセミナー講師として登壇。前半では心のコンディションを整える「マインドフルネス」についてお話しました。今回は後編・からだのコンディションを整える食育セミナーの様子をレポートします。


1.食育とは

食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。

<引用>農林水産省「食育の推進」より

近年よく耳にするようになった食育。
1日3食食べているものの、なかなか食について教わる機会も学ぶ機会も少ないものです。
そこで、「デキる大人の食育セミナー」と題し、熊倉が大人向けの食事の仕方などについて講演しました。

株式会社ファイブグループは、2017年4月末日時点で101店舗を経営する飲食事業の会社。飲食に携わるみなさんだけあって、興味深く話を聞かれる方が多かったのが印象的でした。

2.まずはテーブルディスカッション

テーブルごとに「普段の食事で気をつけていること」「気をつけてはいてもついついやってしまうこと」を話し合っていただきました。
「塩分をあまり摂らないように気をつけている」「お腹が空いて眠れないとき、眠るためについご飯を食べてしまう」などの意見が挙がりました。

近年、カロリーの摂り過ぎや炭水化物の摂取を抑制するような世間の風潮があるなかで、食生活の問題は決してカロリーにあるわけではないと語る熊倉。

厚生労働省の国民栄養調査によると、日本人が一番カロリーを摂っていたのは1970年代。2010年の摂取カロリーは、なんと戦後1946年と同等か少し下回るくらいなのだとか。
それにも関わらず、戦後に比べてなぜ肥満が増えているのか、熊倉が解説を続けます。

3.最近人気の糖質制限について

ここ最近の「糖質制限ダイエット」のブームにより、糖質・脂質・タンパク質の3大栄養素のなかで、「糖質と脂質は悪者」「いいのはタンパク質だけ」といった印象が強いという方も多いのではないでしょうか。

しかし、2013年に日本糖尿病学会が「炭水化物のみの極端な制限は長期的な食事療法としてよくない。現時点で勧められない」といった公式見解を発表しています。

戦後すぐと比べ、お米を食べる量が減り、肉と乳製品の摂取が増えて欧米食の傾向が高まったことが、肥満の一因になると語る熊倉。

極端な糖質制限による脳や体内への影響、また肉の食べ過ぎによる腎臓・肝臓への負担、その結果血液が汚れる理由……わかりすい熊倉の話に、参加者のみなさんも聞き入っていました。

血液の汚れは万病の元ともいわれるため、血液を汚すような食事には気をつけるよう熊倉は強調します。

4.甘いものの食べ過ぎが糖尿病や鬱病を招く

次に、肉だけではなく、甘いものの食べ過ぎもよくないことを説明しました。

お米と違ってお菓子などは、血糖値を急激に上げてしまうもの。そのため血糖値を下げるインスリンが過剰に分泌、今度は下がりすぎた血糖値を上げるためにアドレナリンが出て、また甘いものがほしくなる……という危険なループについての解説も。

このループを繰り返していると、中性脂肪が増え、血液が汚れてしまいます。さらに血糖値の急激な上下によりインスリンの働きがおかしくなり、糖尿病になるリスクが高まります。
逆にアドレナリンが出なくなると、鬱病になってしまう危険も。

糖尿病と鬱病はコインの裏表の関係だと熊倉は説明します。

5.日本型食生活で食事力をアップ

ここで、現代の日本に広まっている欧米食が、生活習慣病の一因になっているというエビデンスを紹介。
40年以上前にアメリカで発表された「マクガバンレポート」をスライドで解説しました。
これは、肉食中心の偏った食生活ではなく、なるべく精製されない穀物や野菜、果物を多く摂るようにといったことを表明しているもの。
同レポート内には、元禄時代以前の日本食をすすめる記述もありました。

明治時代、長野の女性が米俵を5つ(300kg)持っている写真がスライドに映し出されると、会場にはどよめきが。

なぜお米とたくあんくらいしか食べていなかった日本人がこんなにパワフルだったかを熊倉が解説します。
ポイントは、「お米を食べるためにおかずや味噌汁がある」といった日本食の考え方。
炭水化物はからだを動かすエネルギー、タンパク質は筋肉や骨をつくる……と、5大栄養素すべてにそれぞれ別の役割があることを重点的に説明しました。

つまり、タンパク質ばかり摂っていても、からだを動かすエネルギーとなる炭水化物を摂らなければ、からだはパフォーマンスを発揮できません。
一汁一菜で十分なので、お米60%、脂質25%、タンパク質15%になるよう普段の食事を見直すことが大切だと熊倉は語ります。

6.噛むことで代謝をアップ

運動は、代謝を上げるためのもの。「定期的に運動をしている人はいますか?」と会場に挙手を求めたところ、反応はまばらでした。

そこで熊倉から、忙しい現代人におすすめの「食べるエクササイズ」が紹介されました。

・ひと口は少なめにする
・ひと口30回以上噛む
・食事は20分以上たっぷり時間をかけて摂る

胃腸も筋肉でできているため、よく噛むことで体内のエクササイズになると説明。
例えば1日3食食べる場合、各20分×3回=計60分筋トレしたことになると語る熊倉に、なるほどといった表情でうなずく参加者の姿が印象的でした。

いい食事を摂っても、消化吸収して代謝されなければ意味がありません。しっかり噛んで食べることで、消化吸収、代謝がアップできる仕組みを解説しました。

7.ファスティングの重要性について

代謝を上げるもうひとつの方法として、熊倉はファスティングが有効だと語ります。

ファスティングとは、いわゆる断食のこと。
2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅教授は、断食を続けて48時間ほどで細胞が生まれ変わると発表しています。

そのことから、熊倉はファスティングの有効性として下記を挙げました。

・添加物などの有毒物質を排出する
・肝機能が改善する
・上記のことから、血液をきれいにするデトックスの役割がある
・体重が減る

実際にファスティングをした人の血液検査をしたところ、血液がサラサラになり、肝機能の数値もよくなったとのエビデンスもあります。

最後に、ファイブグループで行われるファスティングイベントについて説明し、本セミナーのまとめに入りました。

からだのコンディションを整えパフォーマンスを上げる食生活
・一汁一菜、お米が6割の食事でOK
・過度な糖質制限は禁物
・肉や甘いものの摂り過ぎは禁物
・ひと口30回噛み、食事に20分以上かける
・定期的なファスティングでからだの大掃除をする

最後に「お米は1日何杯まで食べていいのか」「レトルトの味噌汁でもいいのか」「ファスティング中はなぜ2リットル水分を摂らなければいけないのか」など、深く掘り下げるような質問が多く挙がりました。

参加者みなさんの食に対する意識がさらに上がったように感じられるセミナーでした。

同日に行われた「マインドフルネスセミナー」のレポートはこちら

マインドフルネスセミナーの様子を動画でチェック!

セミナーのご依頼などお問い合わせはこちらまでお願いいたします。

<企業データ>

会社名:株式会社 セルメスタ(Selmesta CO.,LTD.)
事業内容:1.一般用医薬品、救急医薬品セット、介護用品、防災用品、健康食品の販売
     2.郵送検診事業の受託
     3.郵送検診キットの販売
     4.インターネットを利用した各種情報提供サービス及び販売
     5.医療費抑制事業
     6.不動産管理事務の受託
所在地:〒130-8671 東京都墨田区石原4丁目25番12号
資本金:9,900万円
従業員数:約60名

会社名:株式会社ファイブグループ
事業内容:飲食事業(居酒屋・ダイニング等)の経営・企画・運営店舗プロデュース事業
所在地:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-5-10 いちご吉祥寺ビル 7F
資本金:10,000,000円
従業員数:1,689人(正社員278名・アルバイト1,411名)

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