食育の健康経営で劇的変化!従業員の3か月のダイエットプログラム実践レポート

1.社員元氣プロジェクトとは

社内配布資料

社員元氣プロジェクトは2018年7月から2019年4月まで実施された、セルメスタの従業員向け食育プログラムです。一般社団法人日本食育協会が提供する「若玄米リセットプログラム」と「食実践スクール」の2種類から自分の興味があるプログラムを実践・受講します。

両方のプログラムに参加した場合は約4ヵ月間の長期にわたる実践になるため、今回は従業員それぞれの生活スタイルに合わせて7月スタート、9月スタート、1月スタートとスタート時期を3回に分けて行いました。実践にかかる費用の一部は会社が補助します。

社内配布資料

また、実践の前には『お腹からやせる食べかた』(講談社)、『疲れない体をつくる疲れない食事』(PHP研究所)などの著書で知られる柏原ゆきよ氏による食育セミナーを開催し、食事の考え方を学びました。

↓↓ セミナーの模様はこちら ↓↓

2.若玄米リセットプログラム 内容と成果

「若玄米リセットプログラム」とは

若玄米リセットプログラムは若玄米+雑穀のご飯、具だくさんの味噌汁、ちょっとしたご飯のお供のみの食事を1日3食、10日間続けるというプログラムです。このシンプルな食事を続けることでカラダのリセット・デトックスを図ります。

一般社団法人日本健康食育協会 監修資料より

食事を制限するダイエットプログラムと聞くと、食べる量を減らすことを想像するかもしれませんが、このプログラムのポイントは「我慢をしないこと」。ご飯は1日2合を目標に、味噌汁には何を入れてもOK(セルメスタにはいませんでしたが、過去にはどうしても食べたかったからと唐揚げを味噌汁に入れた参加者もいたとか)、10日間のうち数回は通常の食事を挟むのもOKです。期間内に飲み会があっても安心ですね。ただし、3食を10日間、つまり30食分を食べ終えるまでプログラムは続きます。

使用するのはやわらかくておいしい「若玄米」

プログラムで使用するのは若玄米。成熟する前に刈り取られた未成熟のお米の中から、特に緑色をしているものを中心に集めた玄米です。一般的な玄米よりもやわらかく、炊くときも浸水いらずで白米モードでそのまま炊けます。

雑穀と合わせることでプチプチとした食感がさらに増し、よく噛んで食べる癖が身につきます。お米の甘みを感じられるまでよーく噛んで食べることでおかずが少なくても満足感を得ることは可能。「ご飯を1日2合なんて食べられるかしら」と不安に思っていた参加者、逆に「足りるかな」と思っていた参加者もいましたが、蓋を開けてみれば「意外と食べられる!」「十分満足できる!」という声が多くありました。

食育セミナーにて配布された試食用の若玄米

参加者は日々の体温、体重、通常のへそ回り、引っ込めたときのへそ回り、便の有無や状態を記録に取っていきます。少しでも結果が出始めればプログラムを続けていくモチベーションにもなります。そしてそれぞれがそれぞれのペースでおよそ10日間、30食のプログラムを終了しました。気になる結果は……

ダイエットプログラムでまさかの体重増加!?それでも……

このプログラムを実践した参加者の成果から一部を抜粋したのが下記のデータです。

Aさん(男性) 体重-1.8kgへそ回り-3.3cm
Bさん(男性) 体重-1.2kgへそ回り-3cm
Cさん(女性) 体重-1.8kgへそ回り-4cm
Dさん(女性) 体重-0.9kgへそ回り-4.2cm
Eさん(女性) 体重+1.2kgへそ回り-10.3cm

のべ18名が参加して 体重平均-1.2kg へそ回り平均-3.5cmを達成しました!

全体の特徴として、体重に比べてへそ回りのサイズがダウンしている人が多くみられました。特に上記Eさんは10日間で体重が増加したにも関わらず、へそ回り-10cm以上という面白い結果になりました。ご飯をたくさん食べるので、「食べない」ダイエットと違ってむしろ体重が増えることもあります。しかし、筋肉は脂肪よりも重いとよく言われるように健康的で引き締った身体は重いのです。へそ回り-10cmとなれば見た目の変化も抜群!

Before After Aさん

Before After Eさん

忘れがちですが、これは「たった10日間の実践」で得られた成果です。でもそんなに急に痩せるとリバウンドが心配……。そんな人のために食事の仕方を学んでいくのが次のフェーズ、食実践スクールです。

3.食実践スクール 内容と成果

「食実践スクール」とは

食実践スクールの様子

食事は毎日摂るものだからこそ、一度習慣付くとなかなか変えられません。急激に変えた習慣は定着しないということで、食実践スクールでは約3カ月かけて、良い食生活を当たり前に、我慢することなく実践できるようになることを目的としています。

通常はレクチャーからコミュニケーションまでその場で一気に行うそうですが、セルメスタでは就業時間中に研修を行うという都合もあり、時間短縮のため以下のような形式を取りました。

①参加者は日本健康食育協会よりご提供いただいた講義動画(チャプターにより60分~90分程度)を自宅で視聴し、テキストの穴埋めをします。
②研修当日は講師が来社。社内会議室にて事前に見た動画の感想や質問のシェア、前回立てた実践課題の報告、次回までの実践課題の設定など、レクチャーというよりは講師と参加者、または参加者同士のコミュニケーションの場となります。
③参加者は次回の研修日までに自分で立てた課題の実践と次回分の動画視聴を行います。

以上①~③を繰り返します。研修は2週に1回、講義は「燃焼力」「排出力」「代謝力」「食選力」「胃腸力」をテーマとする全5回からなります。

食実践スクールの様子

こんな実践をしました

実践課題としては
・1食20分以上かけるくらいよく噛んで食べる。
・いつものお米に雑穀を入れてみる。
・スーパーの調味料売り場を見て、原材料を確認してみる。
・ご飯:おかず=6:4の食事を心がける。
などといったものがありました。自分で目標を設定して少しずつ習慣化を進めます。たとえ目標を達成できなかったとしても気落ちすることはありません。食事において「我慢」や「ストレス」は厳禁なのがこのプロジェクト。どうすれば実践できるのか、講師や他の参加者からヒントをもらって再チャレンジです。

体質改善で太りにくいカラダに

「良く噛んで食べる」「食物繊維を摂る」などがなんとなく良いことなんだろうなと思いつつも続けられないのはそれがなぜカラダにとって良いことなのかがわからないから。食実践スクールで仕組みを学んでいけば、良い習慣を続けていく理由を知ることが出来ます。そして継続した実践で効果を得ることが出来れば、それが確信につながりさらに続けていく原動力に。このサイクルを3カ月で身につけていくのが食実践スクールです。

食実践スクールの様子

また、参加者で体験談を共有できるのも強みです。ある参加者のエピソードで「前回から今回の間に3連休があって、そこで暴飲暴食をしてしまいました。でも、以前はすぐ太ってしまっていたのが今回はほとんど体重や体型に変化がありませんでした」というのがありました。これは実践の効果で、代謝・排出する力がアップしたので以前と同じ食事をしても太りにくくなったのだということがわかりました。この報告は他の参加者にも印象に残ったようで、「「痩せる」というのもそうですが、「太らない」というのも大切ですね」という感想も出てきていました。

4.楽しく続ける工夫 ~健康経営推進プロジェクトの取り組み~

セルメスタの健康経営推進プロジェクトでは元氣プロジェクトの事務局としてコンテンツを提供してくださる日本健康食育協会と協力しながら、参加者が楽しくプロジェクトに取り組めるようにさまざまな仕掛けを用意しました。

☆チャットで楽しく現状報告

実際のチャットのスクリーンショット

日々の食事の写真をアップしたり、実践する上での悩みや相談を投げかければ他のメンバーからの反応や、プログラムをサポートしてくれる講師からのアドバイスが返ってくるようにチャットアプリを使用しました。「味噌汁にこんなものを入れてもいいんだ」「これ私も気になってたけど○○さんが聞いてくれたおかげでよくわかりました」といった気づき、発見を共有でき、プログラムを進めていく上で励みになったようです。

☆痩せればもらえる健康ポイント

社内配布資料

若玄米リセットプログラム期間中は、スタート時から体重やお腹周りがどのくらい減ったのか記録してもらっていました。そして、減った分に応じてポイントが付く仕組みを作りました。もらえるポイントはその名も「メタポ」。数値の減少が大きくなるほどたくさんもらえるポイントです。この「メタポ」、のちに健康経営推進プロジェクトの他の企画にも波及して、全ての健康にかかわる取り組みに対して付くようになりました。プロジェクトでは現在、貯まったメタポを使用できる仕組み作りを進めています。

☆他の社員にも知ってほしい!

若玄米リセットプログラムでの数値変化を社内掲示板で回覧したり、食実践スクールの模様をレポートした社内報を発行したりとプロジェクトに参加していない社員にも興味を持ってもらうように呼びかけました。7月⇒9月⇒1月と3回実施しましたが、毎回新規でプログラムに挑戦してくれる社員が出てきてくれたので効果はあったと思われます。

5.参加者の声(プログラムの効果編)

若玄米リセットプログラムに参加された方の声を集めました。体重、お腹周りの減少の他にも様々な効果を感じたようです。※個人の感想です。

・便通が良くなった
・体温が少し上がった
・肌つやがよくなった(吹き出物が減った)
・朝の目覚めが良くなった
・姿勢が良くなった
・味覚が敏感になった。野菜や肉の甘みを感じやすくなった気がする。
・よく噛むことで唾液が増えて、口腔内の環境が良くなった。
・三食きちんと食べられるようになった。
など

講師の方に伺ったところ、これらの効果にはそれぞれちゃんと理由があるそうです。例えば便通が良くなるのは雑穀にたっぷり含まれた食物繊維によるもの。姿勢が良くなるというのは食事とは一見関係なさそうですが、良く噛んでしっかり食べることで胃腸を動かすことによる効果とのことです。胃腸もまた筋肉であり、動かせば運動になります。だから代謝や体温も上がって行くということですね。
食事を変えるだけでこんなにも色々な効果を感じられるというのはすごいですね。

6.参加者の声(プログラムを終えて編)

プログラムの終了からすでにかなりの時間が経過していますが、現在も実践を続けていることはありますか?という質問も参加者の皆さんにしてみました。
現在も続いていることで多かったのが「玄米・雑穀食」と「咀嚼」でした。実践が簡単で効果も出ることから続けやすいのだと思われます。

ちなみに若玄米でない通常の玄米は消化が悪く、もし食べてお腹の調子が悪くなってしまったとしたら白米+雑穀に変えるのも手です。咀嚼については「○回噛む!」のような回数ではなく、食事全体にかかる時間を測ってそれによって咀嚼出来ているかどうかを見定める方が効果的。参加者の中にも「以前は5分で流し込んでいたけど、咀嚼を意識したら1回の食事に15分はかかった」という人がいました。

食実践スクールの様子

7.こんなこともありました

同じ釜の飯を食う!おなかまランチ

「会社にある炊飯器で若玄米を炊いて、みんなで食べたい」という従業員からの発案で実現した企画。通称「おなかまランチ」。朝、お釜に若玄米をセットしてスイッチオン!お昼時には玄米のいい香りがオフィスに漂います。

おなかまランチの様子

お昼には5名ほどの社員がおかずを持って集合し、みんなで炊飯器を囲みます。普段なかなか一緒にならない人とも会話が弾み、コミュニケーションの場にもなっていました。今後も定期的に開催していきたいイベントとなりました。

セルメスタ社員が健康食育シニアマスターの資格を取得!

このプロジェクトに参加したことで食育に興味を持ったセルメスタの社員が、日本健康食育協会が主催する講習に参加し、健康食育シニアマスターの資格を取得しました!これにより、1月の食実践スクールの講師はその社員が務めました。
セルメスタの健康経営推進プロジェクトでは健康に関する資格の取得にかかる費用の一部を補助する取り組みも行っています。

<ソリューションパートナー>

会社名:一般社団法人 日本健康食育協会
所在地:〒160-0006 東京都新宿区舟町8-2 石橋興業舟町ビル3階
代表理事:柏原ゆきよ

プロフィール
一般社団法人日本健康食育協会代表理事
一般社団法人食アスリート協会副代表理事。
一般社団法人日本こども成育協会 アドバイザー
管理栄養士

20年以上にわたり、「健康」と「食」をテーマに様々な業界にて研鑽を積む。
スーパーマーケット、食品製造業、外食産業、配食事業、教育事業、フィットネス事業、
美容エステ店舗開発と経営、地域医療と介護事業、企業の健康管理、歯科・薬局・ドラッグストア、
サプリメント業界、機能性食品素材開発、通販事業などにおいて、商品・サービスの企画、事業コンサルティング、新規事業やベンチャー企業立ち上げを経験。
どの分野においても「健康」と「食」が、企業成長の核となっている事に着目する一方、
管理栄養士として4万人以上の食のサポートから独自の健康理論を提唱。
人々を健康に導く為のビジネスモデルを確立し、全国で講演活動なども行う。

2007年に独立後、株式会社2社、一般社団法人4団体の創業に携わり、
複数社の顧問やアドバイザーを歴任。
2008年より定食チェーン大戸屋にて、食育プロジェクトを国内外にてスタート。
社員の意識改革から商品展開、CSR活動を連動させた健康ブランディングにて、
企業風土の醸成、健康提案企業としてのイメージ構築、
さらには顧客層の変化をもたらし、業績向上に貢献。
現在は、講演活動、企業の顧問やアドバイザーの他、
健康ビジネスを成功に導く人材の育成にも力を注いでいる。

<代理店情報>

一般社団法人日本健康食育協会、柏原ゆきよ氏による「食育セミナー」、「食実践スクール」などのお問い合わせは以下によろしくお願いします。

代理店名:株式会社 セルメスタ メディア事務局
TEL:03-3626-6510(9:00~17:00 土日祝除く)
所在地:〒130-8671 東京都墨田区石原4丁目25番12号

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