シリーズ『健康経営企業で働きたい』三幸土木株式会社:長く元気に誇りを持って働き、幸せな人生を送る

健康経営に取り組む企業では、従業員が心身ともに元気で、やりがいを持ってイキイキと働くことができます。それは、求職者から見てもとても魅力的なことであり、会社選びの大きなポイントになります。今回はそんな健康経営に取り組む企業の中から、三幸土木をご紹介します。30以上に及ぶ健康施策を実施。自社敷地内にレジリエンスセンターを建設し、社員に野菜を配るための農園まであるという、まさに健康経営のトップランナーです。

社員と家族の幸せのための健康経営

愛知県に本社を置く三幸土木。地元愛知の大型施設の掘削工事、一級河川の護岸工事、地下鉄・高速道路の改修工事、さらには東日本大震災の際に仙台空港の修復に当たるなど、社会のインフラを築き、守り抜くことをミッションとした誇り高き建築・土木会社です。

そんな三幸土木は、健康経営に大変、力を入れていることでも知られています。それは「健康経営は、社員が長く元気に誇りを持って働くことで、幸せな人生を送れるようにするためのものである」という木下力哉社長の信念があるから。

経営理念の中にも「社員とその家族すべての人と共に喜び幸せを分かち合いたい。」と明確に打ち出されており、健康経営は社員とその家族の幸せを実現させる手段として考えられています。

三幸土木が健康経営に本格的に取り組み始めたのは、2014年10月のこと。運営チームを結成し、『禁煙チャレンジ』『サンコーファーム(自社農園)』など今では30以

上の健康施策を実施しています。

自社農場で採れた野菜を配布。イタリアン料理教室も開催

健康でまず大事なのが食事です。三幸土木では、管理栄養士・野菜ソムリエでもある健康顧問の元、社員が健康的な食生活が送れるようサポートがなされています。例えば、本社敷地内にある畑『サンコーファーム』で採れた季節ごとの新鮮な野菜を社員に無料配布。さらにその野菜を使ってのヘルシーでおいしい料理の作り方を学ぶ教室も開催。キッチンスタジオ(本社レジリエンスセンター内)にお酒や食材を持ち込み、元イタリアンシェフの専務が腕をふるうなど、みんなでワイワイと楽しみながら食生活の改善に取り組んでいます。

それとともに、全社員にスマホを配布。自社独自のアプリ『のっちゃおか』で体重管理・食事管理をし、自分が何をどれくらい食べたかといったことを記録。野菜の合計摂取量などもわかるようになっています。

※写真引用元:三幸土木様ホームページ

禁煙チャレンジ。申請した時点でまとまった金額を支給

社員だけでなく、家族も大事にする

社員が健康で元気に働けるのもご家族の存在があってのこと。そこで、三幸土木では、社員のご家族も一緒に喜んでいただくための取り組みを行なっています。

■アニバーサリー休暇&手当

大切な記念日は家族と一緒に過ごしたいもの。三幸土木では、結婚記念日やご家族の誕生日など何かの記念日に合わせて取得できるアニバーサリー休暇(4連休)を設けており、手当も支給されます。

■ご家族の健康をサポート

会社に勤めていると健康診断を受けられますが、そうでないと受ける機会が限られてしまいます。三幸土木では、ご家族の健康維持、病気の早期発見のため、年1回の健康診断・がん検診の費用を支援。たとえば、奥様が受けた健診等の領収書(コピー可)をご主人を通じて会社へ提出すると全額(年間上限5,000円)を給与に加算して支払われます。

■その他

毎月の給与明細に手紙を添えてご家族への感謝を伝えています。また、サンコーファームで採れた野菜はご家族のために無料配布され、季節野菜を使った料理のレシピをご案内するなど、心のこもったフォローがなされています。

みんなで楽しく運動し、心身をリフレッシュ

■三幸ウォークフェス

各自のスマホにアプリ『あいち健康プラス』をダウンロードし、達成した歩数に応じたプライズ(QUOカード)などがもらえる『三幸ウォークフェス』や、有志による岩崎城でのプチウォーキング会など、みんなで楽しめる健康イベントを開いています。

■部活動の奨励・支援

野球部『サンコーブルズ』の練習場の確保や大会出場のサポート、備品の購入といった支援を行い、年に1度、社内ゴルフコンペも開催しています。
道路にいる人たち

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主役はあくまで社員。ボトムアップで推進

『アニバーサリー休暇制度』にしても、上司が休まないと有給を申請しにくいという若手社員の声から実現したもの。『三幸ウォークフェス』も、コロナ禍でもみんなで運動できないかという社員からのボトムアップ企画です。

三幸土木では、社員に健康になってもらいたい、幸せになってもらいたいという健康施策の目的、想いをしっかり伝え、強制的ではなく、社員が自ら進んで参加できるようにすることを大切にしています。そのために毎月、健康運営会議を開き、経営陣や担当者だけでなく、若手社員にも参加してもらって意見や要望を吸い上げています。

困難を乗り越える力を身につける

仕事はもちろん、人生の中でも様々な困難や壁に誰しもがぶつかるもの。三幸土木では、たとえ、いかなる困難やストレスを受けても、立ち直れる力を身につけてほしいという願いを込め、2022年5月にレジリエンスセンターをオープンさせました。

レジリエンス(resilience)とは、「回復力」「弾性(しなやかさ)」を意味する言葉。会社は緑に囲まれた場所にあり、レジリエンスセンターの1Fのコミュニティホールにはオープンキッチンを設置。自社農園サンコーファームで採れた野菜をみんなで調理して食事を楽しむなど、心身の疲れを癒したり、気軽に悩みなどを相談できる環境があります。

周りに心の支えとなる人がいると、精神的な落ち込みからの立ち直りも早くなります。そこで、三幸土木では、健康経営を通じ、社員に対する積極的なサポートを行い、個々のレジリエンスを高めています。

人生100年時代。いつまでも元気に働くために

厚生労働省発表の建設業における年齢に対する賃金の推移を見ると、60才から急激に年収が落ちていくことがわかります。また、これから人生100年時代を迎えます。年金の支給年齢も次第に後ろ倒しになることも予想されています。そういった状況の中でも、65歳を超えてもパフォーマンスを保ち、70歳、75歳まで働くことができたなら老後の資金問題も大幅に改善されます。

そのため、三幸土木では、健康経営に力を入れることで、社員が長く、元気に働ける仕組みを構築。70歳を過ぎてもイキイキと働く社員の姿が見られ、自社農園『サンコーファーム』の管理をしているのも70代後半の男性。彼は今も営業を続けながら、畑の管理を行なっています。

編集後記

建設業と聞くと、「3K」「昔ながらの徒弟制」といったイメージを浮かべるかもしれませんが、それらを覆しているのが三幸土木。100年企業を目指し、「健康」と「ICT」をキーワードに『新・建設業はじまる。』と打ち出しています。

健康経営については2014年から取り組みを始め、今では30以上の健康施策を実施。このような企業は日本中探してもなかなかありません。なぜこれほど健康経営に力を入れているかといえば、社員が会社の一番大事な財産(資産)であり、社員への投資は企業の成長への投資である。価値を生み出すのは人であり、社員が健康で長く、やりがいを持って働くことが会社の成長エンジンになると考えているからです。

実際、三幸土木では、健康経営の取り組みを始めてから入社希望者、売上が増加。健康経営における投資効果がしっかりと現れています。社員の健康と幸せを会社成長の中核に据える三幸土木は、まさに働きたい企業そのものです。

<企業データ>

会社名:三幸土木株式会社

事業内容:土木建築一式工事/建築資材の販売/砕石、砂利の採取及び販売/産業廃棄物処理業/前各号に付帯関連する一切の業務

所在地:(日進本店)〒470-0103 愛知県日進市北新町北鶯91-5

資本金:3千万円

社員数:103名

URL:https://www.sanko-inc.net

TEL:0561-73-7788

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