【シリーズ:健康経営と大学連携】大阪経済大学とのプロジェクトがスタート(かちぞうゼミ2023 第1回)
2022年はIKIGAI WORKSと関西学院大学の松本ゼミとで実施したかちぞうゼミ(※1)のPBL活動(PBL:Problem Based Learning)。2023年の今回は、大阪経済大学経営学部の江島由裕ゼミとタッグを組み、取り組んでいきます。テーマとなるのは『学生とIKIGAI企業で創る新しい就活のカタチ』-学生とIKIGAI企業の交流&就活プラットフォームづくり- 。
〔江島ゼミ生〕
大林由依
俵美愛
野村果音
水元紗理
吉岡尚哉
〔IKIGAI WORKS〕
熊倉 利和(健康経営の広場 編集長/IKIGAI WORKS代表取締役)
須子 善彦(マイプロジェクト代表取締役/IKIGAI WORKS取締役)
目次
1.今回のプロジェクトの目的と想い
2023年5月31日、大阪経済大学での初回ミーティング。今回のプロジェクトが始まるに当たり、IKIGAI WORKSの熊倉と須子からプロジェクトの目的や概要などの説明がありました。
熊倉:IKIGAI WORKS株式会社はできたばかりのベンチャーです。「誰もが働きがい、生きがいを感じられる社会にしたい」という想いから2021年に設立しました。働きがい、生きがいを実現させる山の登り方は一つではありません。登るコースも一人一人違ってくるでしょう。そんな中、みなさんにとって最初の関門となるのが就活ではないでしょうか。
今回のプロジェクトでは、みなさんに「働きがいを実現するためにはこんな登り方があるんだ」「生きがいを感じるにはこんなコースもあるんだ」ということを知ってほしい。そして、プロジェクトが終わる頃には「就職するなら大手有名企業しかないと思っていたが、魅力的な中小企業の存在を知ることができた」「大手就職情報サイトには載っていない切り口で会社選びができるようになった」というふうに視野や可能性が広がっていてほしい。
さらに願うならば、今回みなさんは中小企業の経営者とインタビューなどを通じて知り合うことになりますが、「この人だ!」と感じた経営者とメンターのような関係になれればいいと思っています。進路に悩んだ時に相談できたり、卒業後、大手企業など別の会社に就職した際も「想像していたものと違った。これじゃない」と感じた時、「じゃあ、ウチの会社に来る?」と言ってもらえるような関係ができたらいい。学生時代はもちろん、卒業後に親身になって話せる素晴らしい経営者がいるというのは、これから人生を歩んでいくみなさんにとってこれ以上ない安心感となるのではないでしょうか。
今の就活は企業と学生の騙し合いのようなところがあって、どこか椅子取りゲームのようなものに感じてしまいます。自分を大きく見せることができた学生が内定をもらう。企業も学生にいい会社だと思ってもらえるように装う。そんな今の就活のやり方が変わっていけばいいと考えています。
そんな想いから今回のプロジェクトのテーマを『学生とIKIGAI企業で創る新しい就活のカタチ』 -学生とIKIGAI企業の交流&就活プラットフォームづくり- としました。
2.学生とホワイト企業を結ぶ
熊倉:では、今回のプロジェクトで具体的には何をしていくのか。一つ目は、
『交流プラットフォームのコミュニケーション設計』です。
IKIGAI WORKSではメディアサイト『健康経営の広場』を通じ、これまで数多くのホワイト企業への取材を行ってきましたが、昨年(2022年)の秋からは学生さんにも加わってもらっています。これをさらに拡大、より充実させ、ホワイト企業(IKIGAI企業)と学生の出会いや関係を深める場、さらにはマッチング(内定)の仕組みづくりをし、学生とホワイト企業を結ぶプラットフォームを構築していきたい。
二つ目は、『働き方・生き方フェス』。すでに3年前に第一回を開催しています(※2)。みなさんとの今回のプロジェクトも含め、IKIGAI WORKSの取り組みや想い、こんな素晴らしいホワイト企業がある、こんな可能性に満ちた学生がいるということを世の中に広く伝えていくために第二回『働き方・生き方フェス』を実施したいと考えています。
三つ目は、『学生によるIKIGAI企業ランキング(モノサシづくり)』です。「働きがい、生きがいを感じられるのはこんな企業だ」という指標やモノサシを学生のみなさんの目線でつくり、さらにはその指標を使ってホワイト企業のランキングを出していきたい。それは「大企業や有名企業がいい」といった大人が言っている基準とは違うものになりますし、何より学生自身が本当に利用しやすい指標やモノサシになることでしょう。
そのモノサシで高く評価された企業を『働き方・生き方フェス』で表彰するのも面白い。みなさんが実際に企業にインタビューする時も、企業を見る際の基準として使うことができる。そうやって完成した記事を読んだり、動画を見たほかの学生さんが「こんな企業があるんだ!」「こんな会社の紹介の仕方って今までなかった!」、中小企業の経営者からは「こんな切り口で当社を紹介してくれるなんて本当に嬉しい」と言ってもらえるものができれば最高です。
今回のみなさんの活動は、IKIGAI WORKSが運営するメディアサイト『健康経営の広場』などで紹介します。企業へのインタビュー記事などもアーカイブされていきますし、学生時代こんなことに力を入れてきました、といういわゆる就活でのガクチカとしても活用できるものとなるでしょう。
3.江島ゼミ生との質疑応答
須子:今、熊倉から説明があった『交流プラットフォームのコミュニケーション設計』『働き方・生き方フェス』『学生によるIKIGAI企業ランキング(モノサシづくり)』。この三つともみなさんの力が必要になりますが、必ずしも全部というわけではなく、どれか一つに参加するという形でも結構です。「特にこれをやってみたい」というものはありますか?
吉岡尚哉:そうですね。『学生によるIKIGAI企業ランキング(モノサシづくり)』に取り組めば、そのモノサシを使って『交流プラットフォーム』でのホワイト企業の取材ができますし、『働き方・生き方フェス』にも関連してきますので、どうせなら全部やりたいですね。
大林由依:確かに相互に関係してくるものですから、私も全部やりたい。特に対面イベントに興味があります。ランキングを発表するという話もいいですね。
野村果音:取材していくうち、自分の“推し企業”も出てくるでしょうし、それを表彰するイベントも面白そうですね。
俵美愛:うん。楽しそう。私もみんなの意見に賛成です。
水元紗理:私も全部興味がありますが、特に企業を評価するモノサシづくりは自分自身の就活にも役立ちますし、面白そうですね。
須子:まず『交流プラットフォーム』がベースとなり、このIKIGAI WORKSの活動に賛同してくれた人がさらに様々な人を連れてきて『働き方・生き方フェス』に参加してくれるという流れです。『学生によるIKIGAI企業ランキング(モノサシづくり)』については、私たちと江島先生が興味を持っていた専門的な部分ですから、みなさんにこれほど興味を持ってもらえるのは少し意外でしたが、とても嬉しいですね。
熊倉:そうだね。モノサシづくりにしろ、もちろん最初から完璧なものにならないかもしれない。でも、IKIGAI WORKSはベンチャーだからそれでいい。私たちはファーストペンギン。働きがい、生きがいに満ちた社会を実現するために、試行錯誤しながら一歩踏み出す。そして、それを世の中に広げていきたい。
【取材後記】
いよいよスタートしたIKIGAI WORKSと大阪経済大学の江島ゼミとの新たなプロジェクト。ゼミ生たちは、これからどんなホワイト企業と出会うのか、そしてそこから何を学び、どうやって自分自身の働きがい、生きがいを見つけていくのかとてもワクワクしてきます。次回以降も江島ゼミ生の活動の様子をお伝えします。お楽しみに!
(※1)産学連携かちぞうzemiは、一般社団法人そばくりラボ主催の「かちぞう企画」の一つで、産学連携で価値創造にチャレンジする実践的なPBL活動(PBL:Problem Based Learning)。より良い社会の構築を目指して価値創造するための実践的な調査研究活動に、学生がチーム単位で半年間かけて取り組む。
(※2)第一回『働き方・生き方フェス』は2020年9月15日に開催。『ニューノーマルで変わる働き方、変わらない働き方』をテーマに健康経営のトップランナーはもちろん、脳科学者の茂木健一郎氏をはじめ、各分野の第一線で活躍する方々が集結。3つのスペシャルステージ、9つのラーニングステージ、6つのソリューションステージが繰り広げられた。第二回『働き方・生き方フェス』は2024年4月開催予定。