【取材レポート】屋久島と共に創る「“いのちが循環する”わたし」編 ~マイプロ × ティール with 森林セラピー~

1.屋久島を舞台にリトリート

リトリート(Retreat)という言葉があります。

リトリートとは、仕事や日常生活から離れた場所に身を置き、疲れた心や体を癒す旅のスタイル。「本来の自分に戻るための時間」ともいわれています。

仕事のプレッシャーや煩わしい人間関係、情報に囲まれた現代社会はとてもストレスフル。近年はコロナ禍も加わり、脳も常にフル稼働している状態で心も身体も疲れきっている方も少なくありません。

自然の中にいると五感や感性も研ぎ澄まされていきます。心身の疲れを癒すだけでなく、今までの自分より創造性豊かに、よりパワフル、ポジティブに能力を発揮しやすくなるということでリトリートに注目が集まっています。

今回、屋久島を舞台に素晴らしいリトリートが行われました。それが、『屋久島と共に創る「“いのちが循環する“わたし」編 ~マイプロ × ティール with 森林セラピー~』。

舞台となる屋久島は、悠久の時を生きる縄文杉、九州最高峰の宮之浦岳、もののけ姫の舞台といわれる白谷雲水峡をはじめ、美しい自然の宝庫。日本初の世界自然遺産にも登録されています。

本プログラムは、『森林リトリート・セラピー』『自己理解促進ワークショップ(マイプロジェクト)』『ティール組織でのエボリューショナリーパーパスの体感』などで構成されています。

自然の中で自身を癒やし、頭だけでなく、心や身体から聞こえる声に耳を傾け、これからの生き方・働き方を一緒に感じるもの。働く人を対象とした心と体と社会的健康づくり、自己理解、働きがいや生きがいを探求し、実現することが目的となっています。

本プログラムを企画・運営するのは、春日未歩子、須子善彦、吉原史郎の3人。それぞれの分野でプロフェッショナルとして活動しているのはもちろんのこと、共に「”いのちがめぐる”循環畑」という実践を中心として、ティール組織やマイプロジェクトなど互いのプロフェッショナル領域を学び合っています。

■春日未歩子〔森とこころの研究所 所長 精神保健福祉士/公認心理師/2級キャリアコンサルタント技能士〕

■須子善彦〔マイプロジェクト株式会社創業者・代表取締役/BBT大学准教授〕

■吉原史郎〔Natural Organizations Lab(株)共同創業者/循環経営支援家/循環コモンズ村実践家〕

2.自然と対話し自分を見つめるワーク

屋久島に行く前にオンラインで事前ワークショップ(2022年1月12日、1月19日)を受けた参加者たちは、いよいよ1月25日、屋久島の空港に降り立ちました。

屋久島の森を見ながらランチを楽しんだ後、宿にチェックイン。

夕食後は、須子善彦が講師となり、『“いのちの循環”ダイアログ ~マイプロジェクト~』が開かれました。

「マイプロジェクト(マイプロ)は名前の通り一人一人が私のプロジェクトを創り、自己対話、取り組みを仲間と共にシェアする事を通して、自分自身の成長、優れたコミュニティの創出、社会イノベーションの起点となるアクションとなるもの。わたしとつながり、仕事とつながり、地域や世の中とつながり、新たなアクションが生み出されていく手法、そのような場、哲学です」(須子)

2日目は、朝食後、森へ移動しての森林セラピーです。

現地コーディネーターを務めてくれたのが、屋久島に移住されて長年「山・川・海の水の循環」を取り戻す活動をされている今村 祐樹さん(屋久島ウェルネスツーリズム協会会長/合同会社モスガイドクラブ代表/イマジン屋久島実行委員)と、アフリカでの活動を経て、屋久島で「創造性が甦る森林セラピー」をされている杉下 真絹子さん(屋久島ウェルネスツーリズム協会副会長/森林セラピーガイド/森林ウェルネスガイド/カレイドスコープ 代表)。

今村さんの森・川・海を守る活動をじっくりお聞きしたり、木がイキイキと育つ空間づくりや土中環境を整えていくプロセスを学んだり、岩と呼吸して感覚を開いていくワークなどを行いました。

現地コーディネーターの杉下さんはこう話します。

「参加者はすでに独立して事業されている方たち。自分のこれからの新プロジェクトや事業に着手するにあたり内省する機会として森にみなさんをお連れしました。森の中で五感を研ぎ澄まされると微細な感覚になり視野と視点が広がります。みなさん最後は自然との境界線すらなくなる感覚を覚える人も多いです」

春日未歩子はこんな感想を述べています。

「今村さんの、地域をサポートしながら、屋久島の森を守る暮らし。杉下さんの、森で感覚を広げて自然とのつながりを深めていくワーク。そこに対話が重なって、どんどん意識が澄んで、ひろがり、創造性が高まる時間になりました。こんなに泉のように、話すことが湧いてくるのは、それぞれが企業のwell-beingをサポートしている、このメンバーだったからこそ。ここから生まれてくる、新しい動きも起きそうで、ますます楽しみです。健康経営を目指すなら、まずは森で自然とのつながりを取り戻そう!今、本当に何が必要かが見えてきます」

参加者の藤沢由美子さんもこう話します。

「Moss Ocean Houseの今村 祐樹さん(今ちゃん)、カレイドスコープの杉下真絹子さん(まきこさん)に森をガイドいただいて、森への接し方、森を感じるとともに自分を感じることを教えていただきました。私は高校から大学にかけて『沈黙の春』(レイチェル・カーソン著)にハマりまして『地球上にあるものはすべてどこかでつながっている』という感覚があるのですが、『循環』をキーワードにたくさんのことを学ばせていただきました」

昼食を挟んで、吉原史郎が講師を務める『“いのちの循環”ダイアログ ~ラルーさんがエボリューショナリーに込めた想い~』。

「今回のプログラムでは、ティール組織の『エボリューショナリーパーパス』の『エボリューショナリー』にラルー(フレデリック・ラルー)さんが込めた想いについてお伝えしました。海、山、畑、生きていくために必要な循環を全て感じられる屋久島を通じて、何が今の自分たちの暮らしや組織を、自然から分断しているのか?という問いへの気づきの種を持ち帰る。そして、”自己治癒力の高い”暮らしや組織の小さな芽吹きを、お互いに喜びながら、永く集いあえたら幸せです」(吉原)

終了後、みんなで夕食を作り、食後は焚火ダイアログへ。

翌日の最終日は、朝食後に森を散策し、チェックアウトとなりました。

3.プログラムを終えて 

屋久島でのあっという間の3日間。リトリートを終えた参加者の皆さんは、自然の中で日常の疲れを癒やした人、次のビジネスへの発想が浮かんだ人、本来の自分を見つめることで仕事だけではなく、生き方へのヒントを得られた人など実に様々なものを持ち帰ったようです。

特に、「今までの囚われから出て、自分の自然体を取り戻したい」「自分自身を肯定し、身体・心・五感全てを大切にした働き方・生き方をしたい」「自分の組織やコミュニティで、新しい働き方・生き方を実現しようとしている」といった人に役立つプログラムとなりました。

今後もリトリート、マイプロジェクト、ティール組織などに関する活動を続けていきます。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

【ご案内・お問い合わせ】

マイプロジェクト×ティールへのお問い合わせ

お問い合わせ窓口:IKIGAI WORKS株式会社
営業担当 渡邉
メールアドレス:watanabe@ikigai-works.co.jp

ソリューション提供企業:マイプロジェクト株式会社
マイプロジェクト:https://my-pro.me/

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