自閉スペクトラム症は、自閉症、アスペルガー症候群、そのほか広汎性発達障害を含んだ総称です。発達障害のサインは幼児期から現れますが、知的障害がない場合は成人になってから本人が病院に訪れて診断を受けることもあります。周囲の理解とサポートで、本来の力がじゅうぶん発揮されるようになります。
うつ病(鬱病)は精神的・身体的症状を伴うメンタルヘルス疾患で、誰もがかかりうる身近な病気です。早期発見・早期対応が大切であり、また、適切な治療を行うことで多くの方が寛解します。そのためには周囲の人々がその人の変化(サイン)に気づくことが重要な鍵といえます。
不眠症とは、じゅうぶんな睡眠がとれないなどの睡眠問題が1カ月以上続き、日中に心身の不調が出現する心の病気(メンタルヘルス不調)です。不眠の原因はさまざまですが、原因を突き止めて対処することによって、ほとんどの方が確実に改善します。まずは不眠症に対する正しい知識を身につけましょう。
メンタルヘルス不調のサインを見逃さずセルフケアを行うことは、さらに調子を悪くしたり、こころの病気に進行したりするのを未然に防ぐことにつながります。ストレスについて正しい知識を持ち、自分のストレスサインに気づき、自ら対処できるようセルフケアの基礎を知っておきましょう。
アスペルガー症候群とは、広い意味での自閉症に含まれる発達障害のひとつです。言葉や知能の発達に遅れがないため、子どものうちは見つからず、成人後対人関係や仕事のトラブルに困って受診したことがきっかけで診断されることもあります。職場においては、周囲の理解や、個人の特性にあった支援が必要です。
メンタルヘルスに関する資格や役割は、産業医、衛生管理者、心理職などさまざまなものがあります。特に事業場内では資格を有しかつ選任された者が、セルフケアやラインケアの支援を行い、職場のメンタルヘルスケアにおいて中心的な役割を担います。
職場のメンタルヘルスは、これまで不調者への対応に視点がしぼられていました。ワーク・エンゲイジメントは端的には働きがいとも言い換えられ、すべての従業員が対象となり、メンタルヘルスを増進する事で生産性や創造性を高め、組織力も向上させようという新しい考え方です。
昨今、安全配慮義務が指し示す“配慮すべき安全”は、メンタルヘルスも含まれるという考え方が主流になりました。また、職場のラインケアの要として、管理職・管理監督者は日常的に部下の状態を把握しておく必要があります。このように職場のメンタルヘルスケアにおける、管理職・管理監督者の役割は重要です。
ラインケアにおける管理監督者の役割:職場のメンタルヘルス対策
ラインによるケアとは、職場における管理監督者による下位者へのメンタルヘルスケアです。部下の変化に気づき、不調を早期に発見し、相談を受け、必要に応じて専門家へつなげる役割が、管理監督者には求められています。また、職場のストレス要因を把握して、職場環境を改善していくことも管理監督者の重要な役割です。
統合失調症とは、心や考えがまとまりを欠いた状態になるメンタルヘルス疾患(精神疾患)です。自分の悪口が聞こえるといった「幻覚」や、いやがらせをされていると思い込むといった「妄想」など、特徴的な症状があります。薬や治療法の開発が進み、今では多くの人が長期的回復を期待できるようになっています。
強迫性障害(OCD)とは メンタルヘルス(心の病気)の用語集
強迫性障害は、不合理だと分かっているのに、ある考えが頭から拭えない、手洗いや戸締まりを何度も繰り返すなどの症状が出る心の病気(メンタルヘルス疾患)です。原因は不明ですが誰もがなりうる病気であり、薬物療法と認知行動療法で改善することが分かっています。
社交不安症(SAD)とは メンタルヘルス(心の病気)の用語集
社交不安症は、人前で恥ずかしい思いをすることなどを極度に恐れ、そのような状況を避けるあまり社会生活が著しく障害される心の病気(メンタルヘルス疾患)です。適切な治療を受けることで比較的簡単に改善する病気ですから、疑いがあるようなら早めに精神神経科や心療内科を受診することが肝要です。
摂食障害は食事を拒む「拒食」、極端に大量の食物をとる「過食」に大別される心の病気(メンタルヘルス疾患)です。身体的要因と精神的要因が密接に関係し、体重が増えることの恐怖、自分には価値がないと思い込むなどの心理的要因から重篤な食行動の異常が出現します。低栄養がさまざまな不調につながり、死に至ることもある病気です。
「ストレスチェック制度」が施行されましたが、その概要や方法については曖昧な理解で留まっていることが多いようです。なかでも、「ストレスチェックの対象者範囲」や、「ストレスチェックはうつ病チェックではないこと」など、誤解されがちな点についてまとめました。
職場のメンタルヘルス対策 ストレスチェックの検査項目3領域とは
メンタルヘルス不調の一次予防を目的として行われるストレスチェックは、厚生労働省が提供する調査票を利用するのが一般的です。独自で作成する場合も、必ず法定の3領域が検査項目に含まれていなくてはなりません。ストレスチェックに必要なこの3領域について、それぞれの役割を解説します。
ストレスチェック実施をスタートさせるとなれば、まずはおおまかな流れを把握し、ルールを定めなくてはなりません。厚生労働省からは導入マニュアルや質問表などのガイドが提供されています。本記事はそれら資料をもとに、流れや手順をおおまかに理解できるようまとめたものです。
平成27年12月1日から従業員の「ストレスチェック制度」が施行され、これにより従業員数50人以上の事業場ではストレスチェックの実施が義務化しました。本記事はストレスチェック制度の大まかな理解を助けるため、概要、流れ、質問票や結果の例など、ストレスチェックの概要をまとめたものです。